ドラ1安田3000安打で“ミスターロッテ”の道 有藤通世氏が目標設定
2018年02月14日 11:00
野球
有藤 「どうだい?プロ野球選手になり、少したったね」
安田 「自分としてはだいぶ、慣れたつもりではあります」
有藤 「これから実戦が増える」
安田 「他球団との対戦では、紅白戦とは違ったものが出てくると思います。自分の嫌なところを攻められるのかとは思います」
有藤 「フォームは固まってきた?」
安田 「試行錯誤しながら少しずつ、固まってきた感じはします」
有藤 「まずは自分の形をつくることが大事。打撃で一番、気にしている点や大切にしている練習は?」
安田 「頭の位置が動かないことです。多少は前後すると思いますが、前(投手方向)に行き過ぎないことです。(練習では)置きティーが一番、いいですね。置いて打つのが軸を意識しやすい」
有藤 「気になったのは守備。ゴロを捕るのはうまいけど、スローイングはどうだい?」
安田 「ベース寄りの送球が良くなくて、三塁線がけっこう、苦手です…」
有藤 「三遊間の打球は下半身を使ったスローイングができているけど、三塁線だと上体だけで投げている」
安田 「確かにそうだと思います。三塁線になると力んでしまうことはあります」
有藤 「俺は米国のコーチに「バットとボールが当たった瞬間、右か左にスタートを切る練習をしろ」と言われたことがある。慣れてくれば合ってくる」
安田 「なるほど、バットとボールが当たる瞬間に集中するということですね」
有藤 「プロ野球選手になった以上目標は決めてほしい」
安田 「まずは開幕1軍を目指してやること。長期的には世界で戦える、米国で活躍できるような選手になりたいです」
有藤 「数字的な目標は」
安田 「具体的には毎年、打率3割、30本塁打、100打点をベースとして考え、そこからプラスアルファしたいと思っています」
有藤 「プロ野球人生の目標を設定しよう。1年間で140安打すれば、10年で1400〜1500安打。20年ならば3000安打」
安田 「目標にしやすい数字ですね。イチローさんはアメリカで200安打を10年続けたんですよね。頑張りたいと思います」
◎ボンズに憧れ
有藤 「大事なことは「安田」という商品をどう、大きくするか。バリー・ボンズに憧れているようだけど、基本は安田の中にボンズを入れる。君が向こうに入るのではないよ」
安田 「はい。自分の形を崩さず、どう新しいものを取り入れるかが重要だと思います」
有藤 「ライバルは清宮か?俺は近大出身で同学年には東京六大学の田淵(幸一=本紙評論家)、(山本)浩二、富田(勝)たちがいた。一緒にプロに入ったし励みになった」
安田 「(清宮は)一方的に追いかけていた。ずっと意識していました。(高校通算で)111本打つことは凄いですし、数では負けた(安田は高校通算65本塁打)。プロでは負けないように頑張りたい」
有藤 「1年たった頃には柳田や筒香がライバルと言えるくらいになって」
安田 「現実的ではありませんが、いち早く、そうなれるような努力は重ねたいです」
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