球児“火の玉”健在!05年型フォームで勝利の方程式入りへ
2018年02月14日 05:30
野球
「良かったと思う」
短い言葉でも、柔らかな表情には、確かな手応えがにじんだ。今春初めてとなる打者を相手にしたフリー打撃登板。右打者の陽川に対して14球で安打性は2本という結果以上に目を見張ったのは、左足の上げ方。タメを作るように間を取る新たなフォームに見えた。
今季から2段モーションを反則投球とした野球規則の文言が削除され、左足を静止させる2段気味のフォームも問題なくなった。
藤川自身、06年の規則厳格化でそれまで2段気味だったフォームをシンプルなものに変更。ルールに影響されることなく、その年は63試合に登板し、防御率はキャリアハイの0・68をマークした。
今年1月の自主トレ公開時では「2段モーションがダメと言われた、次の年に成績を残した。これができなかったらできない、では能力がないだけ」と当時を回想。逆境にも惑わされず進化した。
そして今年、ルール緩和に合わせるように、80試合登板、46ホールド、防御率1・36でリーグ優勝に貢献した「05年型」にフォームを進化させようとしている。香田投手コーチも「2段というか、しっかり(左足で)立ってタメを作って。目指すところはそういう(05年のような)ところ」と説明。フォーム同様、05年と同じセットアッパー起用についても「球児の名前が入ってくるような意気込みがある。(セットアッパー起用できる投手が)数多くいるのはありがたい」と期待した。
昨年、救援陣5人が60試合登板を果たしたことを踏まえ、自身は開幕時にピークを持っていく早めの仕上げを目指す。フリー打撃を見守った金本監督も「切れというか、伸びというものは相変わらず。ちょっと球が重くなったように見えた。押し込む力というか」と、衰え知らずの「火の玉」に目を細めた。
「(ステップを踏んでいくのは)今からですね」。まだまだ、試運転。背番号22が、ここから上昇気流を描いていく。
おすすめテーマ
野球の2018年02月14日のニュース
特集
野球のランキング
-
「野球」を母国に発信し続けるバンデンハーク “オレンジ軍団”の活躍に刺激
-
西武 大石&武隈 幼稚園児からバレンタインチョコ「頑張って食べます」
-
【隠しマイク】ロッテ全員で宿舎へランニング 井口監督「経費削減ですね」
-
【石井一久 クロスファイア】阪神、小野と才木がぶち破る“あと1イニング”の壁
-
-
巨人・菅野“インスラ映え”手応え 内角意識させ外角の威力倍加
-
開幕ローテ狙う中日・笠原 控えめな“大谷世代”が強打者ねじ伏せる
-
ダル カブスを選んだ理由は“誠意” 会見で笑顔「学べることがいっぱいある」
-
阪神・才木、文句なしの第3クールMVP “神様”杉下氏もフォーク評価
-
ハム近藤2年ぶり捕手「一塁・中田」「DH・清宮」と共存へ
-
清宮ティー打撃を侍・稲葉監督絶賛「高卒1年目であそこまで…」
-
【清宮ゴロク】侍・稲葉監督から熱視線も「緊張はないです」
-
ハム中田、初実戦で先制打 打撃順調「状態は悪くない」
-
巨人1次C打ち上げ 由伸監督MVPは「岸田、若林、田中俊」
-
巨人・畠、急性腰痛で3軍調整 寺内もコンディション不良で降格
-
オリK―鈴木スライダーで2K 他球団警戒「伊藤智仁みたい」
-
球児“火の玉”健在!05年型フォームで勝利の方程式入りへ
-
楽天ペゲ 合流いきなり場外2発「状態は70〜75%くらい」
-
ソフトB、キューバ代表グラシアル獲得 WBCで菅野から2ラン
-
ソフトB育成・長谷川宙 内川斬りで自信「球威あったと思う」
-
ヤク「2番・中村」構想 小川監督「7番まで厚み持たせたい」
-
ロッテ ドラ1安田、ドラ2藤岡裕ら新人5人1軍残留
-
DeNA佐野“第3捕手”ラミ監督が打撃評価「使い勝手広がる」
-
DeNAドラ1東、ブルペンで60球 制球力発揮「70点」
-
西武・十亀 野上に負けん342球「対抗した気持ち少しある」
-
大谷、初の“二刀流調整” フリー2発から投球フォーム確認
-
ダルが身体検査 カ軍主砲リゾも歓迎「もう一人エース加わった」
-
Dバックス平野、入団会見で背番「66」披露 抑えに名乗り
-
松井氏、何発かは枕のおかげ「テンピュール」アンバサダー就任