雄星 球団新!先発開幕5戦5勝 メジャー5球団以上が視察

2018年04月29日 05:30

野球

雄星 球団新!先発開幕5戦5勝 メジャー5球団以上が視察
<西・楽>菊池は6回無失点で5勝目 Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   西武7―3楽天 ( 2018年4月28日    メットライフD )】 ゴールデンウイーク初日にエースが快投した。西武の菊池雄星投手(26)は28日、「スポニチスペシャルデー」として開催された楽天戦で6回3安打無失点の好投で5勝目を挙げた。開幕投手が開幕から先発で5戦5勝は球団新記録。次回は中5日で登板予定で71球での降板となったが、チームとして球団記録更新中の開幕からの本拠地連勝を10に伸ばす勝利へ導いた。
 愛車へ向かう菊池は、大きな花束を抱えていた。「スポニチデーということで、スポニチさんに頂きました」といたずらっぽい笑みを浮かべたエース。結果とともに手にした手応えがあった。

 「ストライク先行でバランスよく投げられた。今日は少し、いいきっかけになったと思います」

 自身4連勝ながら2戦連続5失点で迎えたマウンド。ネット裏にはヤンキース、ドジャースなど5球団以上の大リーグ球団のスカウトも集まった。初回の初球を茂木に右前打。だが続く2球目、渡辺直のバントを捕手・炭谷が好守で併殺打にすると波に乗った。6回3安打で今季初の無失点。得点圏に走者を背負ったのは1度だけという好投の鍵は、スライダーの修正だった。

 「やっと右バッターの膝元で曲がってくれた。そこはプラス。前回まではどうしても膨らんでいたけど、真っすぐと同じ軌道が出た」。直球と同じ軌道からグッと曲がる、イメージ通りの球筋。5回2死一塁ではペゲーロに、そのスライダーを4球続けて空振り三振。前回登板からの調整中に「体が横振りになっていたので、どの球種も縦振りで投げるように意識した」との修正が生き、開幕投手の開幕から先発5連勝の球団新記録をつくり、楽天戦の連勝も13に伸ばした。

 20日のロッテ戦後には、ロッカールームに戻ると、周りにいた野手陣に「次はしっかり投げます」と頭を下げた。有言実行の5連勝に辻監督は「本人は納得していないと思うよ。(試合前まで)防御率4点台だったし。でも負けないのがエース」と称えた。

 71球での降板は中5日で5月4日楽天戦(楽天生命パーク)に臨むため。「5月こそ自分のピッチングで流れを持ってこられる月にしたい」。大型連休とともにスタートした9連戦初戦を取ったエースは表情を引き締めた。(春川 英樹)

 《オール先発の開幕5戦5勝は菊池が初》菊池(西)が開幕から5戦5勝。西武で開幕投手の初登板から5戦5勝は、71年高橋明(当時西鉄)に並ぶ最多タイ。もっとも高橋は5戦目が救援勝利となっており、オール先発の開幕5戦5勝は菊池が初めて。

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