大谷、強振!強襲!V生還!外角一辺倒が一変 内角攻め何の

2018年06月05日 05:30

野球

大谷、強振!強襲!V生還!外角一辺倒が一変 内角攻め何の
2回1死一、二塁、二塁走者・大谷がバルブエナの適時二塁打で生還する(撮影・大塚 徹) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス3―1ジャイアンツ ( 2018年6月3日    アナハイム )】 エンゼルス・大谷翔平投手(23)は3日(日本時間4日)、レンジャーズ戦の2回にチーム初安打となる一塁強襲安打。先制の生還を果たし、勝利に貢献した。存在感を示す一方で、相手の攻め方にも変化が。大谷の長打力を恐れ外角一辺倒だったが、この2試合は内角を厳しく突かれた。
 くさいコースをまたストライクとされた。2回1死の初球。右腕フィスターにツーシームを内角高めに入れられた。前日は似た形で左腕ハメルズにストライクゾーンを広げられ、苦戦したばかり。だが、2球目。再び内角にきた逆軌道のカットボールを捉え、一塁強襲安打で出塁した。

 「各打席、今日はいい方向が多かったかなと思う。何とか勝てて良かったです」

 このチーム初安打を口火に3連打で2点を先制。結果的に3―1のロースコアで制し、大谷の先制生還は大きかった。一方で、前日からの2試合は以前との違いが見られた。外角一辺倒だった相手の配球が変わったのだ。

 この2戦は内角16球(62%)、中0球、外角10球(38%)。打席に立った直前のカード、5月25〜27日のヤンキース3連戦では外角36球(62%)、中11球(19%)、内角11球(19%)だった。内外の割合が逆転した。

 一つの転機は4号アーチにあった。4月27日のヤ軍戦で、開幕投手セベリーノの内角97マイル(約156キロ)を完璧に右翼席へ運んだ。「もう内角には絶対に投げない」と言わしめたほど。以降は外、また外だったが、選球眼に優れた大谷は見極め、5月は11四球と出塁率を高めた。各チームが研究の末に導いたのが、内角を軸に据えて上体を起こし、左右で揺さぶる攻めだった。

 7回の3打席目は左サイドのクラウディオに内角球2球で追い込まれ、外角チェンジアップに見逃し三振。対左腕は15打席連続無安打となった。「各球団、好みの配球があると思う。どこにきてもベースの上を通過するのは変わらない。そこにいいスイングを心掛ければいい」。大谷は泰然自若を貫くが、60試合を消化しデータもそろい、相手との駆け引きが本格化しそうな気配だ。 (後藤 茂樹)

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