日本新薬・榎田、西武へ移籍の兄に負けじと快投

2018年06月05日 07:54

野球

日本新薬・榎田、西武へ移籍の兄に負けじと快投
<日本新薬・パナソニック>8回途中無失点と好投した日本新薬・榎田 Photo By スポニチ
 【社会人野球・都市対抗近畿2次予選・第3代表決定戦   日本新薬2―0パナソニック ( 2018年6月4日    シティ信金スタ )】 日本新薬が延長戦を制し、5年連続35度目の都市対抗出場を決めた。西武・榎田大樹投手(31)を兄に持つ榎田宏樹投手(29)が先発し、8回途中5安打無失点の好投で勝利に貢献した。
 昨年の第3代表決定戦でも完投勝利したパナソニックを相手に、榎田が技巧派左腕らしい内容を見せた。ツーシームやチェンジアップで緩急を使い、7回まで散発3安打。8回2死一、三塁で左手人さし指のマメをつぶして交代するまで、アウト23個のうち2併殺を含む18個をゴロで奪った。

 「後ろに岩本や小松といったいいピッチャーがいるので、飛ばしていきました。先発の役割はしっかり果たせたと思います」

 今秋ドラフト候補に挙がる最速153キロ右腕の岩本も、4回1/3を零封。最後までホームを踏ませず、12回表に久保田の適時三塁打などで挙げた2点を守った。

 榎田は今でも、小さい頃から追いかけてきた2つ上の兄の存在が励みになっているという。大樹は今年3月に阪神から西武へトレードで移籍。前日の3日には、古巣を相手に7回3失点で勝利する姿に心を揺さぶられた。

 「練習の合間に(試合を)見ていました。兄が頑張っていたので、自分も頑張ろうと」

 社会人球界ではベテランの域に入る8年目を迎え、後輩たちへの気遣いも忘れない。

 「投手陣は(3年目の)西川が中心になって若い子たちが精力的にやっているので、手助けできればと思います。若手とベテランのいいバランスでやれています」

 プロとアマで活躍するステージこそ違うが、チームの勝利を思う気持ちは同じ。昨年の都市対抗では1回戦の東芝戦に先発し敗戦投手。社会人野球最高の晴れ舞台で、今年はチームを勝利に導くつもりだ。

おすすめテーマ

2018年06月05日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム