阪神 高山 前に進むだけ「やるしかない 今年にかける思いを前面に出していきたい」

2019年01月16日 05:30

野球

阪神 高山 前に進むだけ「やるしかない 今年にかける思いを前面に出していきたい」
鳴尾浜での自主トレを開始し関係者にあいさつする高山(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 阪神・高山俊外野手(25)が自主トレを行っていた関東から14日に帰阪し、この日、鳴尾浜球場でトレーニング。4年目への思いを問われ、冷静に言葉をつないだ。
 「見てもらえば分かる通り。自分がどうこう言うことでもないと思います。自分にとって今年がどんな1年なのか、周りが見ているよりも、自分が分かっていると思う」

 皆まで言う必要はない。逆襲に燃える闘志を胸にしまい込み、やるべき事だけを見つめていた。45試合出場に留まった昨季の反省と課題を明確にし、年末年始の時間を修正に充てた。「去年に比べれば多く動いてきた」と振り返る。あとはもう、前に進むだけだ。

 「やるしかないので。開幕に合わせる、とかではなく。今年にかける思いを前面に出していきたい」

 落ち着いた口調が、この時ばかりは熱を帯びた。レギュラー最有力の福留、糸井はもちろん、ドラフト1位の近本をはじめとする若手にもライバルは多い。それでも、「競争は毎年厳しい」と意に介さない。自らの結果にだけ集中しているようだった。

 うれしいニュースも舞い込んできた。先の全国大学ラグビー選手権で、母校の明大が22大会ぶりに優勝。「見に行きたかったんですけど、結局トレーニングをしていて結果は速報で見ました。嬉しいですね」。競技は違えど、後輩たちの快挙が刺激にならないはずがなかった。

 明大ラグビー部のチームスローガンは『前へ』。くしくも、「思いを前面に出していきたい」と語る、高山の今季に臨む姿勢と重なって見える。振り返る時間は終わり、あとは前に進むだけ。酸いも甘いも経験した高山の逆襲がいま、始まろうとしている。

(巻木 周平)

おすすめテーマ

2019年01月16日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム