阪神・原口 嵐・櫻井とアフラックCM共演舞台裏、初めて語った「何かを伝えられたら…」

2020年04月30日 05:30

野球

阪神・原口 嵐・櫻井とアフラックCM共演舞台裏、初めて語った「何かを伝えられたら…」
甲子園で自主練習を行う原口(球団提供) Photo By 提供写真
 阪神の原口文仁捕手(28)が29日、嵐の櫻井翔(38)とのCM共演について初言及し、大腸がんから復活した思いを広く発信する意義を改めてかみしめた。甲子園球場での自主練習後にオンライン取材に対応。優勝への思いを再認識した出来事も明かした。
 外出自粛期間だけに目にする機会が多いあのCM。原口が初めて言及した。

 「(大腸がんを経験したことで)発信できる立場になったと思いますし、皆様に見てもらって、元気で頑張っているよ…とか、伝えられること、感じてもらえることがあると思うので。何かを伝えられたら…という思いがありました」

 生命保険会社「アフラック」のCMで、嵐の櫻井翔に闘病生活や愛妻の支えを取材される様子が放送されている。ステージ「3b」の大腸がんの手術から4カ月あまりで1軍に復帰した事実と20代という若さから、多くの人に当事者意識を与えていると話題だ。

 初対面だった櫻井とキャッチボールするシーンもあり、「うれしいの一言です」と感激した様子。「チャリティーについての話だったり、まあ、言えないですけど…、深い話をさせていただきました」と貴重な交流を振り返った。出演を通じて思いを発信することの意義を再認識。今度はプレーで――。そんな思いを抱いていた時に刺激を受ける出来事があった。

 今月17日の午後7時から放送されたNHK・BS1の番組「あの試合をもう一度! スポーツ名勝負」。03年の“優勝決定戦”を取り上げた回で、テレビにくぎ付けになった。

 「満員の甲子園での試合を久々に見たので、スゴく興奮しました。あの興奮を味わいたい…という気持ちで見ていましたね」

 2月29日からオープン戦は無観客開催に切り替わり、開幕は延期に次ぐ延期。ファンの姿を久しく見ていないだけに心に刺さった。「開幕を待ち望んでくれているファンの方はモヤモヤしていると思います」と思いやり、「いつになるか分からない中でも最高のスタートを切れるように準備しているので、もう少し待ってもらえたらと思います」と呼びかけた。

 勇姿を届けられる日に向けて、今は牙をとぐ時期だ。甲子園施設でも約2時間半みっちり汗を流すなど「技術を磨ける時間」とレベルアップを図った。歓喜の瞬間を虎党と共有するために、不屈の男は向上心を燃やし続ける。(巻木 周平)

 ▽原口と櫻井翔のアフラックCM 「櫻井翔の取材ノート 原口さん」としてYouTubeアフラック公式チャンネルでも3月3日から配信。「働きながらの治療編」は室内練習場での打撃練習を櫻井が見守り、2人で地べたに座って手術後の抗がん剤治療について説明。「妻の支え編」では原口が現在の不安を吐露し、家族のありがたさについて語った。ともに30秒の内容で、一緒にキャッチボールする姿も披露。

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