ソフトバンク・工藤監督 1軍野手全員と“電話面談”「話すことで少しでも楽になってくれれば」

2020年04月30日 05:30

野球

ソフトバンク・工藤監督 1軍野手全員と“電話面談”「話すことで少しでも楽になってくれれば」
キャッチボールする千賀を見つめる工藤監督(球団提供) Photo By 提供写真
 ソフトバンク・工藤公康監督(56)が29日、ペイペイドームで行われた投手陣の自主練習を視察し、オンラインで報道陣に対応した。9日から始まった自主練習は投手の視察に限定されている中、1軍の野手とは電話で現状をリサーチしたことを明かした。今後もコミュニケーションを図りながら、6月以降の開幕に向け準備を進める。
 ペイペイドームでの自主練習を視察するのは4度目。午前中に投手陣の動きをチェックした工藤監督はオンラインで対応し「選手たちはブルペンで投げたり走ってウエートしたり、筋力を落とさないように考えて練習している。よくやってくれていると思う」と。各自が工夫を凝らす調整に目を細めた。

 新型コロナウイルスの感染拡大に注意を払い、チームはペイペイドームと筑後市のファーム施設で計8班に分かれて練習をこなしている。接触者を限定するために指揮官はドームでの投手陣だけの視察としている。担当コーチやトレーナーらから野手陣の動向も報告を受けているが、コミュニケーションは不足していた。

 そんな中、工藤監督は1軍野手のメンバー全員に電話をかけ、対話したことを明かした。「選手一人一人に電話をして“ケガをしないようにできることをしっかりやってほしい”と伝えた。ストレスや不安もあると思ったので、話すことで少しでも楽になってくれればと思った」と野手陣の現状把握に努めた。

 開幕時期は依然、不透明だが、今後の調整スケジュールについてはシミュレーションを続けている。最も調整が困難なポジションには先発投手を挙げ「候補の選手には話を聞いた。(実戦登板は)3~4回と言っていた。1カ月あれば調整できるかなと思う」と開幕日が決まり次第、実戦登板のスケジュールを組む構えだ。

 開幕しても当面は無観客での開催となるが「感染拡大を防ぐにはやむを得ない。テレビの前のファンの皆さんに勇姿を見てもらいたい」と指揮官。最善の準備をして、シーズンに備える。

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