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再び観客席で応援する日まで 阪神応援団「阪神伍虎会」がエール

2020年06月19日 10:43

野球

再び観客席で応援する日まで 阪神応援団「阪神伍虎会」がエール
甲子園球場 Photo By スポニチ
 初めて無観客で迎える開幕。甲子園球場を本拠地とする阪神の応援団「阪神伍虎会」の西尾浩幸団長(51)が本紙の取材に答え、直接応援できない無念をにじませつつ猛虎にエールを送った。
 「私たち阪神タイガース応援団は、今シーズンの優勝のために共に戦う決意です。新しい様式の応援になるかもしれませんが、2020年が最高の形で終えられますように、よろしくお願いします!」

 2月下旬にオープン戦の無観客が決まったことで「阪神伍虎会」も団体での活動を自粛。個人での自主練習を余儀なくされ、今年新たに入団した2人の“新人”の技術向上に関しても実地訓練の機会を失った。

 「矢野監督は公に今年優勝すると宣言している。われわれ応援団も並々ならぬ気持ちで05年以来、15年ぶりのビールかけをするぞと意気込んでいた。それがコロナに水を差されて…。非常に悔しい気持ちですね」

 緊急事態宣言の解除と開幕日の決定を受けて、今月7日からようやく団体としての練習を再開した。「われわれの仕事は観客の皆さんに声を出していただくこと。加えてトランペット等の鳴り物は飛沫のリスクがある。昨年までの応援スタイルは厳しいのではないでしょうか」。感染予防のためプロ野球にも“新しい応援スタイル”が求められ、球場応援が解禁された後も以前と同じ手法が難しいことを覚悟した。

 いまは応援団員全員が同じ方向を向き、約2メートルの間隔を空けてトランペットを吹くなど工夫。細心の注意を払いながら再び観客席に立つ準備を進め、「半年後であろうと、数年かかろうと、以前の応援スタイルに戻る日まで耐えていきます。野球の応援文化を絶やすことはあってはならない。それが代々受け継がれている教えです」と強調した。(阪井 日向)

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