東 接戦で大阪大会初戦突破 指揮官は阪神・矢野監督の元チームメイト「昔は社交的ではなかったけどね」

2020年07月21日 05:30

野球

東 接戦で大阪大会初戦突破 指揮官は阪神・矢野監督の元チームメイト「昔は社交的ではなかったけどね」
追加点に沸くベンチで指揮を執る東・大前監督 Photo By スポニチ
 【大阪大会1回戦   東3―2大教大池田 ( 2020年7月20日    南港中央 )】 都道府県高野連による独自代替大会は20日、9大会30試合が開催された。大阪では阪神・矢野監督と桜宮時代にチームメートだった大前浩文監督(51)が指揮を執る東が白星発進。自主性を前面に押し出し、接戦を制した。
 選手の力を最後まで信じ抜いた。東・大前監督は「3年生が良く頑張ってくれた」と、満面の笑みで選手を称えた。

 6月中旬の全体練習再開から、練習試合は2日前に行った1試合のみ。ほぼ“ぶっつけ”状態の中、ナインは最大限の力を発揮した。打線は少ない好機を確実にモノにし、継投で1点を死守。「試合をしていないので、メンバーを決めようがない。3年生が背番号もスタメンも決めた」。かつての僚友・矢野監督ばりの派手なガッツポーズはないが、自主性を重んじる共通点で白星をつかみ取った。

 桜宮では二塁手で副主将。矢野主将の脇を固め、ともにチームをまとめてきた。30年以上が過ぎた今でも絆は深い。シーズンオフには書物を推薦し合い、年に1度は当時のメンバーで集まる。最近は阪神が全国の高3球児に「甲子園の土キーホルダー」を贈呈することを発表した当日に連絡し、感謝を伝えた。「まじめで努力家。昔はあんなに社交的ではなかったけどね」と笑った。

 今大会は矢野監督が指揮を執る甲子園にはつながっていない。それでも大前監督には強い思いがある。「この子たちと少しでも長く野球がしたい。一つずつ勝っていくことだけです」とかみしめるように話した。(桜井 克也)

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