中日今季2度目の4連敗 先発・山本、三たび初球の罠…5回持たず4失点降板

2020年07月21日 21:32

野球

中日今季2度目の4連敗 先発・山本、三たび初球の罠…5回持たず4失点降板
<中・巨>5回2死一塁、岡本に2ランを浴びた山本(撮影・森沢裕) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   中日0―4巨人 ( 2020年7月21日    ナゴヤドーム )】 先発が早い回で崩れ、打線は菅野に手も足も出ない。見慣れたパターンで今季2度目の4連敗。最下位脱出の糸口さえ見えず、中日・与田監督自慢の広い肩もすっかり落ちていた。
 「(山本の投球は)まだまだ。4点取られているわけだし、甘いところにボールが来てしまう」

 失地回復を期した山本は「初球の罠」にはまった。3回無死一、二塁のピンチ。菅野の送りバントが失敗(三振)し、一息ついたところで続く亀井に不用意な高めのカーブを左前にはじき返された。4回先頭の大城の一発も、5回2死一塁から浴びた岡本の2ランも、いずれも初球…。2試合連続KO中の右腕は、再び5回途中でマウンドから消えた。

 援護すべき打線の見せ場は初回だけだった。1番に入った井領が右前打で出塁し、大島が四球を選んでチャンス拡大。しかし、A・マルティネスが三振、ビシエドは二飛、阿部は二ゴロに倒れ、最初で最後のチャンスはついえた。

 今季の中日は、先制された試合に限ると2勝15敗。先制すれば8勝2敗1分けと強さを発揮しており、先発投手にかかるウエートは大きい。そして敗色濃厚の7回には、先頭のビシエドが左ヒジ付近に死球を受け、途中退場するアクシデント。「軽症であることを祈るしかない」(与田監督)。アルモンテ、高橋、平田と主力野手に戦線離脱が続いており、主砲がスタメンから消えるようだと、最下位が“定位置”になってしまう。

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