ソフトB千賀&甲斐 育成コンビ初の最優秀バッテリー賞!4年連続日本一へ21日開幕、日本Sへ弾み

2020年11月19日 05:30

野球

ソフトB千賀&甲斐 育成コンビ初の最優秀バッテリー賞!4年連続日本一へ21日開幕、日本Sへ弾み
キャッチボールで調整する千賀(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 スポーツニッポン新聞社が制定する「2020年度プロ野球最優秀バッテリー賞 powered by DAZN」の選考委員会は18日、パ・リーグは千賀滉大投手(27)―甲斐拓也捕手(28)、セ・リーグは大野雄大投手(32)―木下拓哉捕手(28)を選んだと発表した。4選手はいずれも初受賞で、千賀と甲斐は育成出身選手では初めて。4選手には賞金100万円が贈られる。
 日本シリーズを前に、新たな勲章を手にした。千賀と甲斐がソフトバンクでは10年ぶり、育成出身では史上初の最優秀バッテリー賞を受賞した。エースは「調子が良くない時でもうまくリードしてくれて、今季もたくさんのワンバウンドを止めてくれた(甲斐)拓也には感謝、感謝です」と女房役を立てた。

 今季は全18試合で甲斐とバッテリーを組み、勝負どころの10月以降は代名詞の「お化けフォーク」を決め球に4勝1敗、防御率は0・00と圧巻の投球を見せた。防御率、最多勝、最多奪三振の3冠を獲得し「いつもしっかり守ってくれる野手の皆さんにも支えられて獲った賞だと思っています」と感謝した。

 2年続けて巨人と対戦する日本シリーズでは再び初戦に先発する。昨季は7回1失点で白星を挙げ、勢いに乗ったチームは一気に4連勝を飾った。ただ、腰痛を抱えた菅野は4戦目の先発で、投げ合っていない。同じ相手、そして2年越しで実現するエース対決に「自分の仕事をしっかりするだけ」と決意を新たにした。

 毎年のように、同賞を目標にしてきた甲斐も「心からうれしい。千賀とは“獲れたらいいな”と話していました。もちろん受賞は千賀の頑張りがあってのもの。これからも千賀のピッチングに応えられるキャッチャーでいるために頑張りたい」と喜びを口にした。

 「甲斐キャノン」と称される強肩ばかりがクローズアップされるが、今季の捕逸はわずか2つだけ。千賀が投じる落差の大きいフォークがワンバウンドになっても体を張って止めた。10月にはベテランの高谷が故障で離脱する中で12連勝に貢献し、工藤監督は「拓也がよく頑張ったからこういう結果になった」と目を細める働きを見せた。日本シリーズに向け「チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と千賀とのコンビで、巨人の強力打線を分断する構えだ。

 ともに育成選手からはい上がった最強バッテリー。初めての受賞を追い風に、4年連続の日本一に導く。(川島 毅洋)

 ▽最優秀バッテリー賞 投手だけでなく捕手にもスポットを当て、球界最高の「バッテリー」を表彰するもの。第1回は1991年で今年で30回目。投手はローテーションの一員として、または救援投手としてシーズンを通して活躍したことを最低条件とする。捕手はインサイドワークや盗塁阻止率、捕逸の少なさなどを基準に選考される。張本勲氏と有藤通世氏は第1回から選考委員を務める。

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