ソフトB、交流戦初の開幕3戦白星なし…先発・笠谷が制球難で自滅、3点リード守れずドロー

2021年05月28日 05:30

野球

ソフトB、交流戦初の開幕3戦白星なし…先発・笠谷が制球難で自滅、3点リード守れずドロー
<中・ソ>4回途中、降板する笠谷(右から2人目)=撮影・奥 調 Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク3―3中日 ( 2021年5月27日    バンテリンD )】 ソフトバンクは27日、中日と3―3と引き分け、交流戦開幕カードは2敗1分けに終わった。初回に4安打を集中して3点を先制したが、先発・笠谷俊介投手(24)が4回に制球難で自滅。先頭打者から2連続四球を許し、木下拓に同点3ランを浴びた。交流戦開幕カードでの未勝利は初で、2位だった楽天に同率首位と並ばれた。
 打者ではなく、自分と戦って負けた。3―0の4回、笠谷の制球が大きく乱れた。先頭の高橋周、阿部に対して8球連続ボールで連続四球。無死一、二塁となり、木下拓にも1―2とカウント悪くした。ストライクを欲しがった直球を完璧に左翼席へ運ばれる同点3ラン。初回にもらった3点の援護を一振りで失った。

 「先制点をもらったのに、自分一人のせいで追いつかれてしまった。もっと大胆に攻めないといけなかった。本当に申し訳ない」

 3回0/3、5四球で3失点KO。打たれた安打はわずかに2本だけに悔いが残る。ベンチに下がった左腕は座ったままぼう然とマウンドを見つめた。

 66球を投じ、ボール球が半数以上の35球を数えた。今季は初の開幕ローテーションをつかみ取ったが、前回先発まで6試合で1勝2敗、計27イニングで20四死球と制球に苦しみ、中継ぎに配置転換されていた。先発ローテーション返り咲きへ、「チャンスだと思って投げたい」と臨んだ5月4日の楽天戦以来23日ぶりの先発マウンドで結果は出せなかった。

 工藤監督は「ストライクが取れない状況で3点を取られてしまった。取られ方の問題。四球、四球、ボーンではチームに与える影響も良くない。まさか3ランとはね」と落胆していた。制球難の改善が見られない笠谷の今後については「今のままでは厳しい。ファームの方に行く可能性が高いと思う。技術的な問題なのか、精神状態なのか確認しないといけない」と2軍での再調整を示唆した。

 交流戦開幕3試合で白星がなかったのは初の屈辱だ。3点のリードを守れず、打線も2回以降は追加点を奪えない苦しい展開。「負けなかったというよりは勝てなかった」と指揮官。過去8度制している交流戦で出ばなをくじかれた。

おすすめテーマ

2021年05月28日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム