【一問一答】西武監督代行の渡辺GM「負けるのは嫌いな性格。気持ち前面に」 コーチ陣は変更なし

2024年05月26日 19:20

野球

【一問一答】西武監督代行の渡辺GM「負けるのは嫌いな性格。気持ち前面に」 コーチ陣は変更なし
会見する渡辺監督代行(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 西武の松井稼頭央監督(48)が26日のオリックス戦(ベルーナD)を最後に休養に入った。28日の交流戦初戦の中日戦から渡辺久信GM(58)が兼任で監督代行を務める。背番号は「72」。
 球団の発表を受けて渡辺監督代行が会見に臨み、「先ほど松井監督と球団で話し合いの場を持ちました。私が監督代行として指揮を執ることとなりました。松井監督だけの責任ではない。私もチーム全体を見る立場として非常に申し訳なく、責任を感じている。ここからしっかり上を目指して戦っていきます。タフなシーズンになるが、チーム一丸となって、プロ野球人生を懸けて挑んでいく」と語った。

 以下は渡辺GMとの一問一答。

 ――話し合いの場をもつことになったきっかけは。

 「今の成績を受けてです」

 ――決まったのは今日の試合後か。

 「正式に決まったのはそう。ここ数日話し合いをしていた」

 ――松井監督からはどんな言葉が。

 「今現在の成績に責任を感じてると。ただ、それは監督だけのせいじゃない。我々を含めて反省している」

 ――交流戦前のこのタイミングになったのは。

 「残り98試合というところで、なかなかチームが軌道に乗っていかない。監督を代えて、チームを軌道に乗せようということ」

 ――内部昇格ではなく、GM自ら代行の理由は。

 「球団関係者と協議した結果です」

 ――GMの意思としては?

 「私としてもGMというチームをマネジメントしないといけない立場。責任を感じている。球団からは、この現状を打破するためにはGMしかないという言葉があった。はっきりいうと11年前に(監督を)辞めたときに、現場には戻らないつもりでいたが、こういう状況になって自分がやるしかないかなと」

 ――GMしかいない、というのは誰が?

 「みんなの総意だと思っています」

 ――ここまで15勝30敗。チームを今後どう浮上させるのか。

 「首脳陣コーチといろいろ話をして。まだ巻き返せる試合数がある。過去にも8月時点で最下位で借金15という年もあった。そこから巻き返すには並大抵な思いじゃいけない。タフで厳しい戦いが始まると思うがプロ野球に身を置いてる以上、ファンが応援してくれる限り戦う。6月に入るが、本当のヤマは9月。それまでに借金を返す」

 ――当面の目標は。

 「もちろん優勝が目標ではあるが、現実的にはまずはAクラス」

 ――ファンにむけて。

 「チームが厳しい状況でも毎日球場に足を運んでくれて応援してくれる。ありがたいし感謝している。開幕から2カ月間、ファンがつらい思いをしているのは感じていた。素晴らしい西武ファンのためにもプロとして期待に応えないといけない。選手は一生懸命戦っている。先ほど話をしたときにも、みんないい目をしていた。松井監督休養で混乱、ショックはあると思うが、プロとしてしっかり戦っていこうと話した」

 ――今後のチームづくり。

 「ピッチャーがいいチームは大きな連敗はしないと言われているが、やはり点を取らないとなかなか勝てないというのを実感している。攻撃陣は何とかして1点、2点をもぎとるいやらしいチームを目指したい」

 ――松井監督から引き継ぐもの。

 「松井監督は私が引っ張ってきた。選手に寄り添ってくれていたし、選手も慕っていたと思う。だが、勝負となると厳しさも必要。しっかり選手とコミュニケーションを取りながら、気持ちを前面に出してやっていきたい。私自身、負けるのは嫌いな性格。選手にもついてきてほしい」

 ――一番最初にGMが監督代行の話が出た時の心境。

 「この仕事を始めて11年目。外から見て、海外含めいろんな野球を見させてもらった。そのことで球団に感謝の気持ちもある。その恩に報いたいと思った」

 ――得点が入らない現状について。

 「外で見ているのと中での指揮は全然違う。いざ現場に入るとうまくいかないこともある。私も6年間監督をやって、そういうのは分かっているつもり。しかしここ一番というときは思い切りが必要」

 ――コーチ人事などは。

 「今いるメンバーのままです」

 ――得点力不足。GMとして戦力は十分だったか。

 「なかなか外国人にしてもケガをしてたり思っていたような実力を出していないと思う。ただ残り100試合近く。実力通りの力を出してほしい。ファームのほうでコルデロも状態が上がってる。アギラーも時間はかからないと思う。早く復帰してほしい。じゃないとシーズンが終わっちゃうので」

 ――若手野手の伸び悩み。ここ数年とくに外野手について。

 「チャンスは与えている。いいときもあるが、長続きしない。なかなかレギュラーを獲れない状況が続いている。能力を持った選手はいる。ただプロ野球人生はそんな長くない。しっかり見つめ直してやってほしい」

 ――GM兼任として今後の補強は。

 「育成からは前々から数人考えている。候補もいる。新たな外国人やトレードで決まっているものはない」

 ――コーチ陣の配置転換もないのか。

 「みんな機能してなくて苦しんでいるが、一年間全うして、今いるコーチ陣にしっかりやってほしい」

 ――監督だけの責任じゃないと言ったが、代行を受ける時に迷いは。

 「11年現場を離れてるのでそれは(あった)。ただ6年間西武ライオンズで監督をした経験もある。自信を持って引っ張っていきたい。コーチにも俺についてきてくれという話はした」

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