広島・坂倉 「やり返せた」延長12回V撃 今季両リーグ最長5時間16分 激闘制し首位を1・5差追走

2024年05月26日 05:45

野球

広島・坂倉 「やり返せた」延長12回V撃 今季両リーグ最長5時間16分 激闘制し首位を1・5差追走
<D・広>延長12回、適時二塁打を放つ坂倉(撮影・島崎 忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島9-6DeNA ( 2024年5月25日    横浜 )】 広島が25日のDeNA戦で今季最長5時間16分に及ぶ死闘を逆転で制した。1点を追う8回2死から代打・石原貴規捕手(26)の2号ソロで追いつき、延長12回には坂倉将吾捕手(25)の右越え決勝二塁打などで3点を奪って突き放した。投手陣も執念の9人継投でしのぎ、チーム一丸でつかんだ連日の延長戦勝利。2連勝で今季最多の貯金4へ戻し、首位・阪神を1・5ゲーム差のまま追走した。
 もつれた展開になれば、敵地であっても無類の強さを発揮する。同点の延長12回。1死二塁に右翼線二塁打の小園を置き、坂倉が決めた。7番手・三嶋の初球、内角147キロ直球を振り抜くと、打球は前進守備を敷く右翼・蝦名の頭上を大きく越えた。

 「昨日は得点圏で全部ダメだったし、今日は個人的にもやり返せたので打てて良かった。チームが勝つためにやっているので」

 延長10回に3発で勝ち越した前夜は得点圏に走者を置く3度の好機でことごとく凡退。鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように5回2死一、二塁でも左中間へ同点二塁打を放ち、連日の延長戦勝利につなげた。

 1点を追う8回の一発も効いた。2死無走者で石原が代打登場。期待に応え、4番手・山崎に対してカウント2―2からの高め直球を左翼ポール際へ運んだ。4月16日のDeNA戦以来となる2号同点弾。笑みがはじけた。

 「ファウルやと思ったので、一応、走っとこって。たまたま。追い込まれたけど、そんなに嫌な感じはなく、感覚変えずに入れた」

 途中出場でアピールした若ゴイは26歳の石原だけではない。3点を追う4回2死二塁では代打・宇草が反撃のノロシを上げる左翼線適時二塁打。坂倉の一打で勝ち越した延長12回は、なお1死二、三塁で二俣が中前へ2点適時打を放って突き放した。

 今季初先発の玉村が失った5点を2死から粘り強く追いかけ、今季両リーグ最長5時間16分に及ぶ死闘の末にチーム一丸でつかんだ逆転勝利。25選手が出場し、残っていたのは会沢だけ。2度の劣勢をハネ返し、新井監督は目を細めて称えた。

 「昨日といい今日といい、チーム全体の粘りが出てきているし、絶対に勝つ、追い付く、追い越すという、みんなの気持ち、雰囲気が凄く伝わる。間違いなく、戦いながら強くなっていると思う」

 先発野手全員で実に2季ぶりの19安打。もう得点力不足とは言わせない。きょう26日で同一リーグとの戦いはひと区切り。今季2度目の同一カード3連勝で締め28日からの交流戦にはずみをつける。(江尾 卓也)

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