横浜 涌井の元女房役・村田監督 甲子園初采配で劇的勝利 「迷いの中、最後は思い切って」

2021年08月11日 13:49

野球

横浜 涌井の元女房役・村田監督 甲子園初采配で劇的勝利 「迷いの中、最後は思い切って」
<横浜・広島新庄>サヨナラ3ランを放ってナインに迎えられ、歓喜の表情を見せる横浜・緒方(左奥)(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 【第103回全国高校野球選手権 1回戦   横浜3-2広島新庄 ( 2021年8月11日    甲子園 )】 第103回全国高校野球選手権大会の第2日は11日、甲子園球場で1回戦が行われ、3年ぶり出場の横浜(神奈川)が5年ぶり出場の広島新庄(広島)を逆転サヨナラの3-2で下し、初戦を突破した。
 昨年からチームを率いる村田浩明監督は甲子園初采配を劇勝で飾った。「好投手ということで1本出なくて迷いがあった。(相手投手陣は)変化球を変幻自在に投げてきて、ストレートもキレがあった。思っていた以上に力があったのが正直なところで…うまく対応したかったけど、なかなかできなかった」と振り返った。それでも「最後は思い切って振り負けるなと。ストレートをしっかり打てと言ったところ、緒方が逃さずしっかり打ってくれた」。言葉通り、緒方が内角直球を振り抜いてサヨナラ3ランとなった。

 自身も横浜高での現役時代は同級生の涌井秀章(現楽天)とバッテリーを組み、03年センバツで準優勝、04年夏の甲子園で8強入り。「攻撃も守備も、甲子園というものは何が起こるかわからないと毎年言われている。9回2死、カウント2-3まで勝負はわからないという話はずっとしてきた。守備でもなんとか我慢して守れたのが攻撃つながったのかなと思っています」と話した。

 先発投手は、今大会1年生ながら背番号1を背負った杉山ではなく背番号5の3年生右腕・宮田に託した。「本来サードだが投手として準備してきました。初戦で、広島新庄さんという強豪に対しては宮田しかいないと思って、初めから決めていた」と明かした。完投も考えたというが、9回から杉山に継投。「前の打席、チャンスで宮田にまわって思うような結果が出ずに沈んでいたので、1年生の力を借りようと杉山を出した」。その杉山は1点を献上したが、最後に緒方が一振りで劇勝を呼び込んだ。

 次戦は智弁学園(奈良)と対戦。「選手を信じて一戦必勝で。また次の相手にしっかり準備して戦っていけたら」と見据えた。

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