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エンゼルス・大谷 初本盗!勝負避けられても足で2得点 日本選手4人目通算50盗塁超え

2021年09月02日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 初本盗!勝負避けられても足で2得点 日本選手4人目通算50盗塁超え
<エンゼルス・ヤンキース>5回、三走・大谷は本盗を決める(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス6―4ヤンキース ( 2021年8月31日    アナハイム )】 足も超一流だ。エンゼルスの大谷翔平投手(27)が31日(日本時間1日)、ヤンキース戦に「2番・DH」で出場。日米を通じて自身初の本盗を決めるなど、2盗塁2得点でチームの3連勝に貢献した。2盗塁はいずれも重盗で、走力に加えて判断力の高さが際立った。当初は投手として先発予定だった一戦。28日に右手首付近に投球を受けた影響で打者に専念し、無安打ながらも輝きを放った。(笹田 幸嗣通信)
 5―2の5回2死一、三塁。まず、一塁走者のゴスリンが二塁を狙った。三塁走者の大谷は、捕手サンチェスの二塁送球を投手がカットしないと確認すると本塁へ駆けだした。

 「(俊足の)ゴスリンと翔平は、これ以上ない組み合わせだった」とジョー・マドン監督。遊撃手ウルシェラの送球がやや一塁側へそれると、大谷は外側に膨らむような体勢で滑り込み、捕手のタッチをかわして左手で本塁に触れた。一瞬の判断と高い走力で貴重な6点目をもぎ取った。

 日本選手では城島健司、松井稼頭央以来、3人目の本盗。かねて「走塁は一番、野球勘が出るので難しい」と語る。5回は2死二、三塁から申告敬遠で出塁。しかし大谷を封じたことにはならなかった。同一シーズンで白星を挙げた投手の本盗は01年のダレン・ドライフォート(ドジャース)以来、20年ぶりの快挙だった。

 4回にも四球後に1死一、二塁から重盗で二盗に成功し、日本選手4人目の通算50盗塁に到達。今季2度目の1試合2盗塁で今季22個目とした。本盗は1918年にベーブ・ルース(レッドソックス)も1個記録しており、投手で歴代最多は1900年代初頭に活躍した右腕フランク・オーウェン(ホワイトソックス)で通算3個。年間26盗塁ペースの大谷の健脚なら、記録更新も夢ではない。

 この日の先発登板は見送られたが、右手首の状態は良好。試合前にキャッチボールを行い、指揮官は「ブルペン後に次回登板を考える」と説明した。

 無安打ながら2盗塁2得点。投げずとも、打てずとも、大谷は相手に脅威を与える。

 ≪日本選手で記録は城島、稼頭央以来≫日本選手で通算50盗塁以上はイチロー、松井稼頭央、青木宣親以来4人目。大谷はこの4人中、盗塁成功率は3番目の76%だが、本盗は日本選手最多の509盗塁のイチローもマークしていない。日本選手による本盗は08年の城島健司、09年の松井稼頭央以来3人目。同一シーズンに「42本塁打&22盗塁」以上は、ホセ・カンセコ、アレックス・ロドリゲス、ケン・グリフィーに次いでア・リーグ4人目。今季のア・リーグ盗塁王争いは38盗塁でメリーフィールドがトップに立つが、大谷は22盗塁で3位タイに浮上した。

 ▼ヤンキース リゾ(カブスから新加入の一塁手)やるか、やられるかのプレー。完璧な送球が必要だった。大谷の足が速いことは分かっていたが、あの場面は彼らの方がうまく運んだ。

 ▼ヤンキース アーロン・ブーン監督 ゲーリー(サンチェス)が二塁に送球したのは良かった。送球はやや短かったが、ジオ(ウルシェラ)は良い判断で捕球して、ジオのワンバウンドの送球もゲーリーがうまく捕球した。

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