阪神・マルテ 64日ぶり一発が試合決める3ラン「久しぶりにみんなとラパンパラできて最高」

2021年09月12日 05:30

野球

阪神・マルテ 64日ぶり一発が試合決める3ラン「久しぶりにみんなとラパンパラできて最高」
<広・神>6回、マルテは先制3ランを放ちベンチ前でナインとラパンパラポーズ(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4-1広島 ( 2021年9月11日    マツダ )】 白球を捉えた瞬間、誰もが確信した。試合を決めたのは猛虎の4番・マルテの一振りだった。
 「満足でしたしチームも勝てたんで。久しぶりにみんなとラパンパラをすることができて最高の気持ちだね」

 打線は初対戦だった先発左腕・高橋昂から5回までに4安打を放つも、無得点。マルテ自身も3回2死一、二塁の好機で見逃し三振に倒れるなど2打席2三振だった。あと一本が出ない重苦しい雰囲気が漂う中、6回無死一、二塁で迎えた第3打席。感覚を研ぎ澄ませ、狙っていた。カウント2―2から141キロ直球を強振。左翼手が一歩も追わない。会心の決勝17号3ランが左中間席に着弾した。

 7月9日巨人戦以来64日ぶりの一発。三塁ベンチ前で、久々のラパンパラも決めた。矢野監督も「あと一本が出ないから、流れ的にちょっと嫌やった。そういうところでは最高の形で打ってくれた」と最敬礼で称えた。

 スアレスとともに球宴に出場した影響で、他の助っ人陣より遅れて一時帰国。一足早く再来日していたロハス・ジュニアと救援に転向したアルカンタラが1軍に定着したため2軍調整が続いた。指揮官から前半戦MVPに挙げられる活躍をしながら忍耐の時期を過ごした。それでも再び1軍で躍動する日に備え、準備を怠らなかった。

 「みんながいつも元気をくれるというか、自分のモチベーションになっている。そういう意味ではラパンパラをみんなと一緒にやるために、しっかりと強い打球を打ちたいと思っていました」

 後半戦、マルテ不在15試合は7勝8敗。それが先発復帰後10試合は6勝3敗1分けだ。いかに欠かせない存在かは、数字も物語っている。「最後までしっかりと戦っていくだけ。ポジティブな気持ちで優勝目指して頑張りたい」。最高の仲間と最後に笑い合うべく、勝利につながるラパンパラを積み重ねていく。(阪井 日向)

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