広島・九里 我慢の投球で最多勝届いた13勝目 初タイトルに「野手と中継ぎのみなさんには本当に感謝」

2021年10月30日 05:30

野球

広島・九里 我慢の投球で最多勝届いた13勝目 初タイトルに「野手と中継ぎのみなさんには本当に感謝」
<広・ヤ>試合後に、笑顔で記念撮影に臨む広島・九里(中央)ら広島ナイン Photo By 共同
 【セ・リーグ   広島4ー1ヤクルト ( 2021年10月29日    マツダ )】 広島・九里がリーグトップタイの13勝目を挙げて最多勝を確定させた。今季最終戦で中継ぎ待機する予定はなく、阪神・青柳と並んで大卒8年目での初タイトルが確定。「いつかタイトルを獲りたいと思ってやってはいました。素直にうれしいですけど、自分一人で勝ち取ったものではない。野手と中継ぎのみなさんには本当に感謝です」と頭を下げた。
 最多勝への道のりは険しかった。4回までに5安打5与四死球と荒れ模様でも、失点は2回の宮本の左犠飛のみにとどめた。5回の打席で代打を送られて5回99球、1失点。最多勝を後押しするために与えられた中4日での先発登板で、真骨頂とも言える我慢と強気の投球を披露した。

 「リズムもテンポも悪かった。本当に野手のみなさんのおかげで粘り強くいけました」

 今季は決して順風満帆ではなかった。5月に新型コロナに感染して1カ月間離脱。そこから2年連続でのシーズン規定投球回を達成したように、復帰直後からフル回転できる身体の強さが戴冠につながった。それでも「良かったことよりも離脱したり打ち込まれたり反省の方が多い」と謙遜する姿勢は、いつもと変わらなかった。

 29日がマツダスタジアムでの今季最終戦だった。今季本拠地では30勝34敗8分け。試合後のセレモニーで佐々岡監督は「今年もファンの皆さまのご期待に応えられず、本当に申し訳ございませんでした。今季の課題と反省点をしっかりと見直して来季もチーム一丸で頑張ります」と謝罪した。3年連続BクラスからのV奪還へ、赤ヘル一丸を掲げ続ける。(河合 洋介)

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