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日本ハム・新庄新監督 4月から就任に意欲、“伏線”も見事回収 23年開場新球場の目玉に適任

2021年10月30日 05:30

野球

日本ハム・新庄新監督 4月から就任に意欲、“伏線”も見事回収 23年開場新球場の目玉に適任
新庄氏が日本ハムの新監督就任を報告した投稿(本人インスタグラムから、画像は一部加工)
 【解説】新庄氏に近い関係者によると、周囲に日本ハム監督の話題を口にし始めたのは4月ごろ。6月には早くもやる気を見せていたという。メディアでにおわせたのは8月に出演した「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系列)で「(次の)目標はもう決めてます。今までの中で一番難しい」と言った。当時は東京五輪で金メダルを獲得した侍ジャパン監督でOBの稲葉篤紀氏(GM就任)が次期監督として有力視されていた時期だが、実は新庄氏が有力候補に挙がっていたのだ。
 今季は3年連続のBクラスに低迷し、中田(現巨人)の同僚への暴力行為や円陣での差別的発言などマイナスな話題もあった。かつてのスーパースターの監督起用はイメージを一新させ、人気回復への「切り札」としても期待される。それは札幌に移転した04年に加入した時と重なる。同年の観客動員は前年から約30万人増の約160万人。引退するまでの3年間で「日本ハム=北海道」を定着させたのは新庄氏だった。

 昨季はコロナ禍による無観客開催や入場制限の影響を受け、観客動員は約170万人減の約28万人まで落ち込んだ。今季も約54万人。ファンを球場に呼び戻すための目玉が新庄監督。04年の「新庄フィーバー」再びである。来季の盛り上がりは、翌23年に北広島市に開場する新球場へとつなげることもできる。

 パ・リーグの他球団の関係者からは「新庄監督人気にあやかりたい」という声も聞く。新庄監督の「発信力」に期待である。(スポーツ部野球担当部長・飯塚 荒太)

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