「大谷ルール」合意で懸念すべき点 打席増で疲労蓄積し投球スタイル変化

2022年03月24日 02:30

野球

「大谷ルール」合意で懸念すべき点 打席増で疲労蓄積し投球スタイル変化
大谷翔平 Photo By スポニチ
 【記者の目】今回の新ルールは、大谷にとってプラスが大きい半面、懸念すべき点がある。一つ目は打席数が増えることで疲労の蓄積に、より注意を払う必要があるということ。一定数の休養日を設ける必要が生まれるだろう。
 昨季の欠場はわずか4試合。ただ、ナ・リーグ球団主催の交流戦では、10試合中7試合が1打席のみの代打出場だった。代打とスタメンの疲労度の差は言うまでもない。欠場の判断は自身に任されるケースが多い大谷は、かつて「自分の体調も相手カードも含めて考える必要はある」と語った。その判断がこれまで以上に大事になる。

 もう一つは、メンタル面への影響。これまでは早期降板を避けるべく、打たせて取る「省エネ投球」を心掛けてきたが、その必要性が薄まり、昨季後半から築き上げつつあった投球スタイルが変わってしまうと、マイナスに働くかもしれない。この点は、マドン監督も「最初から降板後も打者として試合に出続けられる、と思い込んでしまうのはどうか」と指摘していた。

 昨季、大谷は降板後に守備に就くケースが4度あったが、指揮官は「その必要はなくなると思う」と語った。同一試合での投打+守の「三刀流」が事実上消滅したのは、ファンにとって少し残念かもしれない。(MLB担当・柳原 直之)

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