西武・おかわり こどもの日に“約束通り”1号 「ホームラン打ってよ」息子の言葉でトンネル抜けた

2022年05月06日 05:30

野球

西武・おかわり こどもの日に“約束通り”1号 「ホームラン打ってよ」息子の言葉でトンネル抜けた
<西・ロ>6回、3ランを放つ中村(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   西武7―0ロッテ ( 2022年5月5日    ベルーナD )】 こどもの日、約束を守った。息子から「ホームラン打ってよ」とおねだりされた西武・中村が左越えの1号3ラン。1―0の6回2死一、二塁で美馬の131キロの変化球を捉え、「今年初めての感触でボールが飛んでいった」と目尻を下げた。
 2死二塁の場面で前の山川が申告敬遠されたが、「僕が相手ベンチにいても山川は敬遠する」と笑い飛ばした。本塁打王6度獲得の中村が、この1本まで苦しんだ。27試合97打席目での初本塁打はプロ21年目で最も遅かった。「しんどかった」というトンネルを抜け通算443本目。444本塁打で歴代14位の長嶋茂雄(巨人)まで、あと1本に迫った。

 球場は2万3646人で埋まった。中村は「たくさんの子供たちが来ている前で打てて良かった」と言った。おかわり君の愛称と代名詞の「ホームラン」は、長嶋のプレーがそうであったように子供たちに夢を与えてきた。5月5日の本塁打は、通算5本目だ。

 かつておもちゃのバットで家のテレビを壊した長男も成長し、昨年末にライオンズジュニアの主砲に選ばれるほど大きく成長した。将来性豊かな「後継者」だが、球場で観戦しても「俺の(打撃の)ことを言うことはない。怒られると思うから」という。3人の男の子の父は現役最多本塁打を誇る偉大な打者。まだまだ憧れの存在であり続ける。

 最大4あった借金を再び完済。勝率5割に戻した辻監督も「こどもの日で、何が一番喜ぶかというと勝つこともそうだが、ホームランは凄く盛り上がる」と称えた。昨オフに2年契約を結び、40歳まで西武でプレーすることが決まっている。「まだ1割打者(・181)なので。迷惑ばかりかけてきたのでチームの勝利のためにいい打撃をしたい」と中村。昨季最下位からの反攻へ、欠かせないバットが頼もしく目覚めた。(君島 圭介)

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