エンゼルス・大谷 “ネビン監督代行流”休養日 今季2度目の欠場 前監督と異なり出場は球団管理に

2022年06月14日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 “ネビン監督代行流”休養日 今季2度目の欠場 前監督と異なり出場は球団管理に
<エンゼルス・メッツ>6回の攻撃中にベンチに姿を現した大谷はネビン監督代行の隣に座る(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【インターリーグ   エンゼルス1-4メッツ ( 2022年6月12日    アナハイム )】 新たな大谷起用法がスタートした。エンゼルスの大谷翔平投手(27)は12日(日本時間13日)、メッツとの交流戦を欠場。今季の欠場は4月28日(同29日)以来2度目となった。ジョー・マドン監督時代は大谷の意思に委ねていた試合出場、休養の判断を球団主導で管理する方針に転換。チーム全体のコンディション管理が目的で、8年ぶりのポストシーズン進出を目指し、年間通じての戦力維持に取り組む。
 試合開始3時間前。77年に大ヒットしたイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」が場内に流れるなか、張り出されたメンバー表に大谷の名はなかった。

 「彼はいつでもスーパーマンのように見えるがスーパーマンでも休みは取る。休養だ。翔平の状態はいい」

 フィル・ネビン監督代行は、冗談を交えつつ説明した。前夜、13号2ランを含む3安打3打点だった大谷は、9回2死からネクストバッターズサークルで代打待機も、スズキが三振に倒れ出番は回らなかった。13日(日本時間14日)は試合がなく「連休」となる。

 前監督時代、出場可否は大谷の意思が尊重され、昨季の歴史的二刀流の活躍が生まれたのも確かだ。だがフロント内では「休みは球団で管理すべき」の声も存在。新指揮官は「選手はプレーしたがるもの。選手、クラブにとって何がベストなのか。自分たちが望む場所に到達するために何がベストなのか。それが重要」とシーズンを見据えた起用法への転換を明かした。就任から6日、大谷とも休養について何度も協議。前日の試合後、大谷からこの日の休養が提案されたという。

 この試合は日曜夜に1試合だけ全米中継される「サンデーナイト・ベースボール」だった。ネビン監督代行は「多くの人が彼の休みに怒っているのは分かっている」とファンの心情も気遣った。一方で「シーズン終盤の翔平とファンにとって良いことは我々が10月の戦いでプレーすることだ」と言い切った。

 敗れて3位転落も、勝負は秋。新指揮官は「選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、全てを正しいものにするつもりだ」と新たな二刀流起用断行を宣言した。(笹田幸嗣通信員)

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