TRANSYSが全日本切符 駒大苫小牧で甲子園制覇の本間監督が就任1年目で導いた

2022年07月11日 05:30

野球

TRANSYSが全日本切符 駒大苫小牧で甲子園制覇の本間監督が就任1年目で導いた
5大会ぶりの全国出場を喜ぶTRANSYSナイン Photo By スポニチ
 【第46回全日本クラブ野球選手権北海道地区予選最終日   TRANSYS3―2小樽野球協会、TRANSYS12―4札幌ホーネッツ ( 2022年7月10日    岩見沢市営 )】 TRANSYSが5大会ぶり3度目の全国大会(8月27日開幕、神奈川)出場を決めた。19年からコーチ兼任と助監督兼任としてプレーし、今年監督に就任した本間篤史監督(33)が初年度で全国に導いた。優勝の瞬間、何度も涙を拭った本間監督は「良かったです。選手は全国に行きたいと休みなく練習してきたので」。選手の手で3度宙を舞うと、笑顔で選手を見渡した。
 駒大苫小牧で05年夏優勝、06年夏準優勝。さらに大学、社会人と幾多の経験を経て、選手兼監督として先頭に立った。選手起用、機を見た戦略と、常に頭の中では選択と決断の連続だった。5月の都市対抗北海道地区予選でコールド負けした札幌ホーネッツを準決勝でコールドで退け、迎えた決勝では今大会初先発の2年目左腕・生駒希海(23)が6安打完投と期待に応えた。札幌国際大1年秋に外野手から転向した左腕は「監督から投球の組み立てなどアドバイスをもらった。全国では先を見ずにまず1勝」と笑顔。本間監督は「心配していなかった」と信頼を口にした。

 本間監督自身はこの日「3番・DH」でフル出場したが「全国大会では監督業に集中するつもり」と話した。選手兼任監督の難しさもあるが、後に続く選手がいることが大きい。「トランシスらしくでなく、北海道(代表)を背負っていることを意識させたい」。全国での新たな挑戦に挑む。(竹内 敦子)

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