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花巻東・麟太郎 生産が終了した「相棒」と伝説を刻む

2022年07月22日 04:00

野球

花巻東・麟太郎 生産が終了した「相棒」と伝説を刻む
佐々木が試合で愛用するバット Photo By スポニチ
 【第104回全国高校野球選手権岩手大会準々決勝   花巻東18ー1水沢 ( 2022年7月21日    岩手県営 )】 【Hero'sFile】今日も「相棒」は快音を響かせた。佐々木は入学以来、アシックスの銀色のバット「スピードアクセルサイクル2」を愛用。チーム内では主に3番の佐々木と4番の田代旭主将(3年)が使用するバットは「今は生産が終わっている」という。
 なぜ、強豪校の選手が使用するような飛距離に優れる最新バットを使わないのか。怪物にしか分からない感覚がある。「自分は飛距離よりも振り抜けるか。しっかり振り抜ける感覚があったのがこのバット。いろいろバット選びを試した中であのバットしかないと」。全国デビューとなった昨秋の明治神宮大会で放った衝撃の2発も、今夏1号も。74発のほとんどをこだわりのバットで打っている。

 高校野球における硬式の金属バットの寿命は、打撃回数3000~5000といわれ、佐々木は試合以外では使わない。まだ2年生だが、愛用のバットは花巻東に2本だけ。いつか別れは訪れるが「大切に扱っていきます」とその日が来るまでともに歩む。(アマチュア野球担当・柳内 遼平)

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