日本ハム・伊藤 球宴でも“らしさ全開” 追いロジン&宣言通りの超スローボール

2022年07月28日 06:00

野球

日本ハム・伊藤 球宴でも“らしさ全開” 追いロジン&宣言通りの超スローボール
<全セ・全パ>8回2死、ビシエド(手前)にスローボールを投げる伊藤(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【マイナビオールスターゲーム2022第2戦   全パ2-1全セ ( 2022年7月27日    松山 )】 全パの日本ハム・伊藤が宣言していた通り、本当にテレビ画面から白球が消えた。そして超山なりの球がストライクゾーンに収まる。日本選手の球宴最速タイとなる162キロをマークした佐々木朗(ロッテ)に対抗した超スローカーブ。4球とも計測不能の魔球だった。
 「シーズン中もああいう球を投げていて、ネットでの反応も良かった。自分のできるパフォーマンスを考えたらあれぐらいしかなかった。佐々木朗希君の160キロを超えた時には及ばないかもしれないけど、ちょっとしたどよめきがあったので良かった」

 2―1の8回から8番手として登板。「走者が出たら投げられない」と先頭・坂倉の初球から魅せた。ふわりと浮いた山なりのボールでタイミングを外して右飛に打ち取った。続く佐藤輝には一転、全球直球勝負。最後は150キロ直球で見逃し三振に仕留めた。ビシエドには「(捕手の)森さんが面白がって」と全球超スローカーブ。初球は真ん中に収まると、ビシエドも苦笑い。カウント1―1からの3球目を捉えられたが、左翼・清宮が捕球し、伊藤は人さし指を突き上げて喜んだ。

 昨夏東京五輪で「追いロジン」が代名詞となった右腕は「いつもの3倍くらい増し増しで」とこちらも予告していた「爆煙投法」を実現。第1戦では耳飾りをつけて「きつねダンス」を披露するなど、清宮とともに初の球宴で存在感を示した。佐々木朗の投球からも刺激を受けた様子。「制球もいいし、スピードもあって、なかなか打者が見逃せない状況をつくっているのが彼の強みかなと改めて思った。スピードが注目されがちだけど、それ以外の部分が凄くレベルが高い」と話した。

 前半戦はリーグ2位タイ8勝を挙げながら7敗。上沢、加藤らが離脱する苦しい投手事情だが「昨年も10勝9敗だった。苦しくなる時期だけど、もうひと踏ん張りできたら」とチームをけん引する覚悟を示した。(東尾 洋樹)

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