ソフトバンク 頼みの千賀で首位陥落 4年ぶりの1イニング2被弾 藤本監督もぼやき「誰を警戒するかは」

2022年07月30日 04:45

野球

ソフトバンク 頼みの千賀で首位陥落 4年ぶりの1イニング2被弾 藤本監督もぼやき「誰を警戒するかは」
<ソ・西>4回、山川に3ランを浴びガックリの千賀(撮影・岡田 丈靖)           Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク2-5西武 ( 2022年7月29日    ペイペイD )】 ソフトバンクは29日、西武との首位攻防戦第1Rに2―5で敗れ、首位から陥落した。先発した千賀滉大投手(29)が4回に山川の3ラン、オグレディのソロで4年ぶりに1イニング2被弾の屈辱。5回8安打、今季ワーストの5失点で降板した。救援陣は無失点に抑えただけに、エースの乱調は痛かった。チームは球宴を挟んで3連敗となった。
 後半戦初戦をエースで落とし、首位の座を明け渡した。5回で今季ワーストタイ8安打で112球を要し、今季ワースト5失点で4敗目。千賀はスタンドに消えていく打球に首をかしげ続けた。

 「自分の感覚としては、悪くはなかった。でもリズムよく投げることができず、だらだらとした試合にしてしまった。申し訳ないです」

 打線が逆転した直後の2―1の4回。先頭・オグレディに同点ソロを被弾。カウント0―2と追い込みながらも真ん中に入った154キロ直球を痛打された。「本当にミスでの点の取られ方はだめ。そこにピッチャーは大きく関わってくる」と、戒めるように言い聞かせての中7日の登板だったが、手元は狂った。

 さらに安打と四球が絡み2死一、二塁で打席には山川。この日、先制打を含む2安打を許していた西武の主砲に、浮いたカットボールを左翼スタンド中段まで運ばれた。勝ち越しの3ラン。1イニング2被弾は18年9月15日の西武戦で浅村、山川に浴びて以来、4年ぶりの屈辱だ。「誰がどう見ても対戦するのは嫌な打者。余計な走者を出さずにいきたい」と警戒していただけに、マウンド上では「まじか」と本音が漏れた。

 藤本監督は「誰を警戒するかはミーティングでもやっている。山川ですよね。山川に打たれるなら(四球で)次の打者でいい。ホームランバッターは一番警戒しないといけない」と思わずぼやいた。6回から救援した3投手が4イニングを無失点で抑えただけに、エースの乱調ぶりが浮き彫りになった。

 昨季から続いていた千賀の西武戦連勝は4で止まり、チームは球宴を挟んで3連敗で首位陥落。指揮官は「次回、やってくれるでしょう」と前を向いたが、暗雲が漂う後半戦スタートとなった。 (福井 亮太)

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