ソフトB・水谷 ドミニカ共和国でDバックス・マルテと自主トレ 勝負の5年目へ「すべてを学んでみたい」
2022年12月30日 05:00
野球
「まずはメジャーの選手がどんな世界、スケールなのかを知りたかった。スケール、レベルの違いからすべてを学んでみたくて」
マルテはマリナーズを経てダイヤモンドバックスで二塁、遊撃、中堅手を守る両打ちの強打者。リーグ2位の打率・329、32本塁打などキャリアハイの数字を残した19年にはオールスターゲームにも選出された。「打撃における日本との考え方の違いから詳しく聞く」と水谷は学ぶテーマも決めている。
これまではチームメートだった松田宣浩と自主トレを行っていたが、師匠は来季から巨人移籍。シーズン後に松田から参加の打診は受けたが「ずっと何もできていないし、松田さんに恩返しできる1年にする」と例年通りの日常よりも、あえて非日常を選んだ。
マルテと球団のスペイン語通訳ウィルフレイセル・ゲレーロが同郷の友人関係だった。そんな縁で依頼すると歓迎された。首都サントドミンゴから車で1時間半ほどのニサオという小さな街のアパートで生活。トレーニングから現地料理の作り方まで、すべてを財産とする。ゲレーロ通訳は1月12日に来日する予定だが、水谷はぎりぎりの1月25日まで滞在。「言葉は気持ちで何とかなる。一日一日にこだわって、自分と向き合っていきたいです」と気合が入る。
1メートル94、93キロの水谷は俊足強打の超素材型野手として期待され、4年が過ぎた。ここまで1軍戦出場はなし。来春のキャンプから再アピールをする前に殻を破るためのドミニカ共和国修行となる。
「1軍にすべりこんで出場だけでは終わらない。ダークホースになれるように異例の存在になれるように割って入りたい。来年の最後には笑えるように」。年内は地元の愛知県内で調整し、異例の挑戦へ準備を続ける。
◇水谷 瞬(みずたに・しゅん)2001年(平13)3月9日生まれ、愛知県出身の21歳。小学4年で競技を始め、高校は島根・石見智翠館で甲子園出場なしも通算21本塁打。50メートル6秒0の俊足と140メートルを超える打球の飛距離を評価され、18年ドラフト5位入団。当時の理想は、ヤンキース外野手のスタントンだった。1メートル94、93キロ。右投げ右打ち。
《19年リーグ2位.329》
◇ケテル・マルテ 1993年10月12日生まれ、ドミニカ共和国出身の29歳。16歳だった10年8月にマリナーズと契約。15年7月31日にメジャー初昇格し、同日のツインズ戦で初安打を放った。16年11月にダイヤモンドバックス移籍。19年に記録したリーグ2位の打率.329は首位打者のイエリッチ(ブルワーズ)に6毛差だった。1メートル85、75キロ。右投げ両打ち。
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