落合博満氏 投手との対戦で投げられたら一番嫌なコースは「真ん中」その理由を解説

2024年05月27日 17:00

野球

落合博満氏 投手との対戦で投げられたら一番嫌なコースは「真ん中」その理由を解説
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が27日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。好評企画「オレ流質問箱」に寄せられた様々な質問に回答した。
 今回の質問は「落合さんが現役時代のインタビューで真ん中の球を打ち損なうことがあると言われていたことを覚えています。落合さんに勝負どころで、あえて真ん中に投げることのできたピッチャーはいますか?」だった。

 この質問に、落合氏は「これはピッチャーの性質上、誰もいません」と回答。「真ん中に投げようと思って投げられるピッチャーは、相当度胸がいることであって。ピッチャーっていうのはバッターに打たれるのが嫌なんでね。コーナーを突いたり、ボールの中、外の出し入れをしたりっていうことでカウントを稼ぎながらバッターを凡打に追い込んでいく、三振に追い込んでいくっていう投球をするんで。そのためにコントロールのあるピッチャーは出し入れがうまくできる。コントロールのないピッチャーはそこがボールになって苦しくなって、ストライクを取りにきたボールがたまたま真ん中に入ってきて打たれるっていうケースがほとんどなんで。勝負どころで真ん中に投げてくるピッチャーは野球界には誰もいないと思います」と説明した。

 例外として「ただ、投げてみなければわからないっていうようなコントロールであれば、カウント0-2とかからボールになるように投げたボールが真ん中にきて打たれるっていうことはあるんだろうと思います」と説明した。

 続けて「だから、キャンプとかピッチング練習する時は、どんなピッチャーでも真ん中に放りなさいって言ったら、ほとんどのピッチャーは真ん中に放れると思いますけども、ゲームになると打たれたらいかんっていうことで、微妙な心の変化があってストライク、ボールがはっきりするっていうようなことがある。勝負球を真ん中に投げてくるピッチャーっていうのはいないっていうことですね」と投手心理も解説した。

 そして自身が真ん中が嫌な理由として「なんでオレが真ん中に投げられるのが一番嫌かっていうと、ピッチャーはもう真ん中には放ってこないだろうっていう先入観があるっていうことね。それでコースを打ち分けていけばいいっていうようなことがあるんで、真ん中にくると“え?”っていうようなことでひと呼吸遅れることがある。で、どっち打ったらいいのかっていうものがあるんで、真ん中に投げてくるのが一番いいよってことは言ったんだろうと思います」と説明した。

おすすめテーマ

2024年05月27日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム