能見氏 藤浪のメジャーでの活躍に太鼓判「活躍できると確信している」成功の鍵は「直球とスプリット」

2023年01月19日 05:00

野球

能見氏 藤浪のメジャーでの活躍に太鼓判「活躍できると確信している」成功の鍵は「直球とスプリット」
阪神時代、能見(中央)と談笑する藤浪(左)
 20年まで8年間、阪神でチームメートととしてともに戦い、藤浪と公私にわたって親交の深い本紙評論家・能見篤史氏(43)が18日、紙面を通じて後輩右腕にエールを送った。能見氏は直球とスプリットを成否の鍵を握る球種として挙げ、「活躍できると信じているし確信している」と太鼓判を押した。
 「メジャーに挑戦します!」。そう連絡を受けたのは昨年9月のこと。電話越しからも強い決意を感じた。今オフは食事をともにする機会もあった。晋太郎が入団1年目の13年から間近で見てきた。これまでいろいろなことを話してきた中で一番印象に残っているのは打撃のことだった。

 「セ・リーグの投手は、これほど打撃練習をするんですか」

 打撃練習にも時間を割いていた私の姿を見てくれていた。当初は驚いていたものの、その後は一生懸命にバットも振るようになっていた。シーズンの安打数を競い合ったこともあった。若手の頃から「うまくなろう」とする向上心と純粋な性格の持ち主。そして昔は本当によく投げる選手だった。シーズン中でも投げ込みを行う姿を何度も見てきた。

 「適性ポジションは?」と問われると、先発でも中継ぎでも大丈夫だと思っている。実は投手としては器用なタイプ。ストレートより、カットボールなど変化球を投げる方が得意な投手なのだ。

 あの上背があって、体の強さもあり、一級品のボールもある。環境など一つのきっかけでガラッと変わる投手は必ずいるし、たくさんいる。本当に楽しみでしかない。

 ストレートとスプリットがカギを握ると見ている。特にスプリットの球速は相当速い。そのボールの軌道もストレートの軌道で、しかも腕を振ることができる投手なので、効果的だろう。長丁場の戦いとなり、本当に体力的にも大変だと思う。練習方法も変わるだろう。それだけに一番の心配事はケガ。本当に気をつけてもらいたいが、とにかく目いっぱい、思い切ってやってほしい。活躍できると信じているし、そう確信している。(本紙評論家)

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