阪神・岡田監督 12球団監督会議で持論連発 セDH制は「つまらん」タイブレークには「俺は反対」

2023年01月19日 05:15

野球

阪神・岡田監督 12球団監督会議で持論連発 セDH制は「つまらん」タイブレークには「俺は反対」
12球団監督会議に出席した(左から)中日・立浪監督、広島・新井監督、巨人・原監督、阪神・岡田監督、DeNA・三浦監督、ヤクルト・高津監督、榊原コミッショナー、オリックス・中嶋監督、ソフトバンク・藤本監督、西武・松井監督、楽天・石井監督、ロッテ・吉井監督、日本ハム・新庄監督(C)NPB/BBM2023 Photo By 提供写真
 12球団監督会議が18日に都内で開かれ、阪神の岡田彰布監督(65)が、プロ野球改革論に対し、忌憚(きたん)ない意見を展開した。榊原定征コミッショナーからセ・リーグのDH制、引き分けの是非について問題提起され、終了後の取材で持論を連発した。また日本野球機構(NPB)が、指名打者(DH)制で先発投手が降板後もDHで継続出場できる通称「大谷ルール」について概要を説明。23日の実行委員会で導入が正式に決まる見込みだ。
 そら、野球のことは黙っていられへんよ。非公開で行われた12球団監督会議では各球団の指揮官が「プロ野球の魅力向上」について自由に語り合う場が設けられた。テーマとなった(1)セのDH制導入可否(2)引き分けの是非について、終了後の取材に応じた岡田監督は持論を展開した。まずはDH制に意見した。

 「俺はずっとDH反対。監督が楽すぎる。投手が回ってくるとか回ってこないとか、(選手起用を考えるという)醍醐味(だいごみ)がないよな。選手の時も監督の時も、DHはちょっとつまらんように感じた」

 巨人・原監督がセのDH制導入を提言したのは19年のこと。大リーグは22年から両リーグでDH制になった。この日の会議で原監督からのDH発言は「なかった」と言うが、阪神とオリックスでプレーし指揮も執った経験をもってして、改革の風潮をぶった切った。

 返す刀で引き分け廃止論についても、もの申した。コロナ禍で21年は9回打ちきりになり、引き分けが増加。勝敗がつくまで戦うメジャーリーグの制度についても言及した。

 「引き分けも戦略の一つやで。だって勝敗じゃなくて勝率で争うから。試合時間短縮って言うてるのに。夜10時以降の鳴りもん(禁止)とか、車で球場に来る米国と違って、日本は公共交通機関の時間もあるし」

 現行の延長12回制をベストとしタイブレーク制についても「俺は反対って言うたわ。アマチュアのルールにならわず、プロとして何かもっと凄いことを考えた方がいい」と会の席上で発言したことを明かした。

 出席者最年長の65歳の年齢もあって座長を務めた。司会進行だけでなく、意見の鋭さでも中心を担った可能性が高い。監督復帰シーズンを前に他球団に先制パンチを浴びせた。(倉世古 洋平)

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