広島・西川インタビュー 新井監督に恩返しを「レギュラーで出て、優勝したいなという思いが強い」

2023年02月11日 07:15

野球

広島・西川インタビュー 新井監督に恩返しを「レギュラーで出て、優勝したいなという思いが強い」
優勝への意気込みを語った西川(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 広島・西川龍馬外野手(28)が10日、春季キャンプ地の宮崎・日南で本紙のインタビューに応じた。今季から指揮を執る新井監督には、自身が若手の頃から公私両面で気にかけてもらってきたという。当時からの恩に報いるためにも、今季は主力として優勝に貢献する構え。若手選手に対する思いを含め、カープの未来予想図を独自の視点で語った。(構成・長谷川 凡記)
 ――キャンプ第2クールが終わった時点の仕上がり具合は。

 「自分がやりたいこともできている。体も元気でやれているので、今のところは順調にきていると思う」

 ――1月の自主トレから継続して取り組んでいることは。

 「バットを振る量はなるべく落とさずに、全体練習が終わってからも、マシンで打撃をしている。体に染みこますというか、形を意識して打てているので、数は問題なく振れていると思う」

 ――今季は打率3割、25本塁打を目標に掲げている。達成に向けて取り組んでいることは。

 「打撃練習では、キャンプ第1クールは逆方向を意識してやって、なるべく飛ばしすぎないようにやっていた。第2クールからは飛ばすというか、体を大きく使って、飛ばす打ち方も試しながらやっていた。それは結構、今の段階でしっくりきているところもあるので、継続してやっていこうと思っている」

 ――直近4年はBクラスが続いている。優勝への思いは強くなってきている。

 「今年は(優勝への思いが)強い。自分でもなぜかは分からないが、やっぱり勝ちたいというのがある。去年はもうちょっとのところでCSも逃した。自分の中でも絶対にCSに行けると思っていた。CSに行ってからどうしようかなと考えていたので、より悔しかったというか、だから今年は何としても勝ちたい」

 ――16年からリーグ3連覇したが、今年は主力として、優勝に貢献したい思いが強い。

 「ある程度試合に出て行く中で、出ている以上は勝ちたい。3連覇したときも、なかなか試合に出られず、代打とかが多かったので、レギュラーで出て、優勝したいなという思いが強い」

 ――新井監督になって、何か感じるものはある。

 「選手の時から変わってないなと。新井さんが選手のときも、若い僕らも声かけてもらって、食事にもよく連れて行ってもらっていた。監督になっても、(イメージは)あまり変わらない。試合が始まってきたら、監督っていう印象になるのかなと思う」

 ――新井監督を選手時代から知っているからこそ、思いもある。

 「お世話になった分、何かしらいい形で恩返ししたい思いもある。だからこそ、勝ちたい。今年は何とか、頑張って、けがなくやっていきたい」

 ――新井監督もチーム全体で積極的な走塁など、チャレンジすることの大切さを掲げているが、個人的にはどういう意識を持っているのか。

 「あまり足が速いほうではないので、走力ではなくて、技術で補えたらと思っている。スタートの切り方や、積極的に次の塁を狙うというか、そういう意識が強くなればいいかなと思う」

 ――28歳で、もう若手ではない。心境の変化は。

 「もちろん自分のことも大事ですけど、自分のことばかりではなくて、(年が)下の子も多くなってきているので、いろいろ聞かれることもある。しっかりと答えられるようにというか、僕なりのアドバイスとかもできたらなと。下の子も見ながら、キャンプを過ごしている」

 ――後輩のことを気にかけるのは大変。

 「それでも、いろんな選手のバッティングを見ながらやっていると、僕自身もいろいろ勉強になる。なので、プラスにはなるのではないかなと思う」

 ――後輩にアドバイスを送る時、何を大切にして接している。

 「どうなってますか?と聞かれたら、素直に“こうなってるよ”とか、“こうしたほうがいいんじゃない”とか、言っている。違うなと思ったらやめたらいい。僕なりに気づいたことは言っている」

 ――秋山、菊池ら先輩たちが後輩に接する姿から学ぶことは。
 「僕より年が上の人がしっかりやっているので、僕もしっかりしないといけないというのがある。まだ上の人に引っ張っていってもらっている感じがする」

 ――先輩の姿から“こうしていかないといけない”と感じることは何かある。

 「アキ(秋山)さんとか、キク(菊池)さんとかいますけど、自分はああいう感じでプレーで引っ張っていけたらなと思う」

 ――打順は中軸を打ちたいか。

 「打順はどこでもいいんですけど、僕が6番ぐらいを打てば、将来的に強くなるかなと。小園とか、坂倉が中軸を打って、僕が6番ぐらいを打てば、カープが強くなるんじゃないかなと思う」

 ――未来のカープを想像している。

 「僕らだけが頑張っても、(年が)下の子も頑張らないと。(年が)上の人だけ頑張っても、だめなので、やっぱり(年が)下の子が2、3人いれば、つながりも出てくるし、これからのカープのことを考えたら、そっちのほうが絶対いいので。なので6番ぐらいがいいんじゃないかなと思う」

 ――最後に今季に向けて意気込みを。

 「今年はまず、けがだけはないように。けがをしなかったら、ある程度やれる自信はある。だからこそ、けがを防いでやっていきたい」

 ◇西川 龍馬(にしかわ・りょうま)1994年(平6)12月10日生まれ、大阪府出身の28歳。敦賀気比では3年春に甲子園出場。社会人の王子を経て15年ドラフト5位で広島入り。高いミート力で安打を量産し、19年5月1日阪神戦から6月5日西武戦にかけて27試合連続安打。同年8月は月間42安打の球団タイ記録。1メートル76、83キロ、右投げ左打ち。

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