阪神・岩貞 先発再転向後初戦で2回パーフェクト 岡田監督も評価「だいぶボールの緩急もついてきた」

2023年02月20日 05:15

野球

阪神・岩貞 先発再転向後初戦で2回パーフェクト 岡田監督も評価「だいぶボールの緩急もついてきた」
<神・サムスン>背番号「14」を背負って力投する岩貞(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【練習試合   阪神10-0サムスン ( 2023年2月19日    宜野座 )】 先発に再転向する阪神・岩貞が、今春初の実戦登板でパーフェクトピッチを披露した。
 「久しぶりに先発させてもらって、ちょっとソワソワした」
 真っさらなマウンドは20年以来、実に3年ぶりだった。緊張感を漂わせながらも、先頭打者を外角低めのスライダーで空振り三振。2死から3番打者も直球で見逃し三振に斬って上々の滑り出しを見せた。この日はチェンジアップの精度が一つのテーマ。中継ぎ時は封印していた球種で、10勝を挙げた16年には勝負球として駆使した。

 2回2死。相手6番を2球で追い込むと、3球目にチェンジアップを選択した。ここは見極められたものの、最後は4球目のスライダーで4個目の三振を奪って登板を締めくくった。「その後の切り返しのスライダーで空振りが取れたので良かった。チェンジアップは前後の緩急のボール。腕を振ってボールを投げられれば空振り率も上がる。配球の中に入れられたら」。“餌まき”としても活用できるサンプルケースを手にし、手応えを得た。

 「(最後に先発した)3年前の感覚はもうない。逆にリリーフで培った勝負勘や技術を先発に生かせればいい」。中継ぎの経験も生かしたハイブリッドな先発を目指す。岡田監督も「だいぶボールの緩急もついてきた。同じ左で大竹も刺激になっている」とハイレベルな先発左腕争いに期待を寄せた。

 師と仰ぐ能見篤史氏が背負った背番号14での“初陣”でもあった。「それを感じるほど余裕はなかった。その番号にふさわしい活躍をしたい」。31歳の新たな挑戦が始まった。(遠藤 礼)

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