広島・田村 高卒2年目初アーチ「練習の成果が出ている」オープン戦打率も・417まで上昇

2023年03月18日 06:00

野球

広島・田村 高卒2年目初アーチ「練習の成果が出ている」オープン戦打率も・417まで上昇
<オ・広>7回、田村は本塁打を放つ (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【オープン戦   広島4―4オリックス ( 2023年3月17日    シティ信金 )】 広島・田村俊介外野手(19)が17日のオリックス戦で高卒2年目にしてオープン戦初本塁打を放った。3―4の7回先頭でコットンの初球を右翼席へ同点弾。直近3試合は途中出場から打点を上げるなど猛アピールで新井監督の評価を上げ、初の開幕1軍入りへ前進した。
 田村のアピールが止まらない。5回から右翼に就き、3―4で回ってきた7回先頭の打席で強烈なインパクトを残した。コットンの初球真っすぐを一振りで仕留め、右翼席に飛び込む同点ソロ。売り出し中の19歳がオープン戦初本塁打で存在感を示した。

 「守備から入ったので、初球の入りをしっかり準備して(打席に)立った。やっぱりいいプレーが出ると、自分の自信にもなる。次の試合にもつなげていけるのでこの感情を覚えていって、これからもやっていきたい」

 爽やかな笑顔を浮かべ、ダイヤモンドを一周した姿が充実を物語る。今春は初参加の1軍キャンプを完走。2月は対外試合、オープン戦5試合出場して8打数1安打と低調だったが、3月に入り、状態は上昇中だ。

 特に最近3試合は途中出場での活躍が光る。14、15日の中日戦ではいずれも適時打を放ち、少ないチャンスで結果を残した。勢いを保ち、積極姿勢で三たびアピールに成功した。速球に振り遅れる課題と向き合い、打席の中では始動を早めるなど試行錯誤。ベンチでも「いろんな人のいいところを見ながら勉強している」と貪欲に過ごしてきた。

 地道な努力が結果に表れ始め、オープン戦は打率・417まで上昇。「真っすぐに対して、ここ最近ずっと打ち返せている。練習の成果が出ている」と手応えをにじませた。成長を示す強打に新井監督の頬も緩んだ。「いいね~。何より目がいい。初球から振れるし、振りながら打席の中で修正をかけられるようになってきている。結果もいいが、内容も凄くいい」。価値ある一撃で開幕1軍入りにまた一歩前進した。(長谷川 凡記)

 ◇田村 俊介(たむら・しゅんすけ)2003年(平15)8月25日生まれ、京都府出身の19歳。愛工大名電では1年春からベンチ入りし、3年夏は甲子園で本塁打を放つも初戦敗退。高校通算32本塁打。21年ドラフト4位で広島入り。1軍出場なし、昨季ウエスタン・リーグは43試合で打率・185、0本塁打、11打点。1メートル78、93キロ。左投げ左打ち。

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