【センバツ展望】福島敦彦氏 投手陣安定の大阪桐蔭、層の厚さ際立つ仙台育英が頭一つリード

2023年03月18日 05:30

野球

【センバツ展望】福島敦彦氏 投手陣安定の大阪桐蔭、層の厚さ際立つ仙台育英が頭一つリード
福島敦彦氏
 第95回選抜高校野球大会は18日に開幕する。「迫球甲子園」でおなじみの福島敦彦氏(82)が今大会の展望を寄せた。
 強豪ぞろいの中、昨秋の明治神宮大会覇者で春連覇を狙う大阪桐蔭と昨夏の甲子園大会を制した仙台育英が頭一つリードする。

 大阪桐蔭は大会No・1左腕の前田投手に南恒君、松井君の両右腕ら投手陣が安定。野手陣は突出した選手こそいないが高いレベルを誇る。仙台育英も昨夏を経験した3投手が健在。高橋君、湯田君の両右腕に左腕の仁田君と層の厚さが際立つ。

 ブロック別にみると、Aゾーンは圧倒的な力を持つチームがなく混戦。大型右腕のハッブス君と防御率0・00の左腕、秋本君のいる東北と通算40本塁打超えの高橋君がいる山梨学院が開幕戦で激突。どちらの長所が相手を上回るか。智弁和歌山は青山君と中塚君の中軸2人に力がある。

 Bゾーンは明治神宮大会準Vの広陵。強打者・真鍋君を中心に得点力が高い。2年生スラッガーの片井君がいる二松学舎大付との初戦は激しい点の取り合いが予想されるが勝てば勢いが付く。岡田監督(現東洋大姫路監督)の後任で甲子園初采配となる多田監督の履正社も力はある。

 Cゾーンは昨秋地区大会優勝が4校いるが大阪桐蔭の優位は動かない。出場チーム中トップのチーム打率・407を誇る沖縄尚学に、大垣日大を率いる78歳の阪口監督がどのような戦いを挑むか、個人的に注目したい。

 Dゾーンは甲子園大会3度優勝を誇り、強肩強打のプロ注目捕手・堀君が引っ張る報徳学園も2強に迫る力がある。仙台育英投手陣と清原君ら強力打線の慶応との一戦も楽しみだ。

 今春は入場制限がなくなりマスクなしでの声出し応援も復活する。ひと冬越えて急成長を見せる球児のさらなる力になるはずだ。(報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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