ソフトB大関 元横綱・白鵬の金言「型もって型にこだわらず」で四死球絡みの“独り相撲”脱却だ 

2023年05月02日 05:00

野球

ソフトB大関 元横綱・白鵬の金言「型もって型にこだわらず」で四死球絡みの“独り相撲”脱却だ 
練習中にリラックスする大関(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 「どんたくシリーズ」から反攻だ――。敵地で2連敗したソフトバンクは1日、ペイペイドームで投手練習を行った。きょう2日のオリックス3連戦(同)の先陣を切る大関友久投手(25)は3試合勝ち星がないが、元横綱・白鵬(宮城野親方)の言葉を意識した“1日リフレッシュ”を行い、切り替え完了。毎年5月の「博多どんたく港祭り」と重なる本拠地カードは、直近5年で13勝4敗1分け。さらに今季7戦全勝のペイペイドームと、上昇気配はぷんぷんしている。
 開幕戦白星以来の2勝目へ、大関が“型破り”な行動に出た。ここ3試合で2敗と勝利のない左腕はこの日、投手練習後に元横綱・白鵬(宮城野親方)の名を挙げて丸1日、完全に野球を忘れてリフレッシュし、切り替えたことを明かした。

 「とにかく“上に上に”とやってきた。変化も必要かなと。自分の型を作って勝てる世界ではないが固めすぎず、型にこだわらない。次元は違いますが白鵬さんの言葉がようやく分かるような…」

 それは白鵬が引退時に若手力士へ送った言葉だ。「型を作って型ができあがったときに型を破る。まさに型を持って型にこだわらない。これができていれば必ず強くなっていく」。まずは自分の型があれば強い。ただ、はまらない場合、新たな手段を模索する柔軟性が必要との教えだ。

 育成選手で入団し、プロ4年目。1人で投球を考えることが大好きな男は「ここが変わるタイミングかな」とスタイルを1日だけ変えてみた。6四球を与え6回途中3失点で降板した4月16日の楽天戦に続き、4月23日のロッテ戦では4四死球と4回2失点で2敗目。ともに独り相撲だった。翌24日に知人を誘って食事に行った。

 「何をしたか、何を食べたかも覚えていません」。無心で楽しむと気づけた。「考え過ぎて余裕をなくしていた。やりたいようにやれたらなと思えるようになりました。(型を)変えて行ってみようという部分があります」。大関はどこか吹っ切れた表情だった。

 「状態は悪くないよ」と斉藤和巳コーチは、自信を持って直近5年13勝4敗1分けと勝率・765を誇る「どんたくシリーズ」の初戦に送り出す。チームはペイペイドームで今季7戦全勝。その1勝目となった3月31日ロッテ戦以来の白星奪取を狙う25歳は「まずは相手より、自分の投球を。その中で相手を見ます。開幕ぶり(の本拠地)ですが仕切り直しではなく始まっている。入りから集中したい」。昨季の王者相手に大関が“横綱”スタイルの型を見せる。(井上 満夫)

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