【虎番リポート】西純が刺激をもらったU18日本代表の「同志」ヤクルト・奥川の復活勝利

2024年06月18日 05:15

野球

【虎番リポート】西純が刺激をもらったU18日本代表の「同志」ヤクルト・奥川の復活勝利
19年、U18日本代表合宿でポーズをとる(左から)星稜・奥川、創志学園・西純、大船渡・佐々木、横浜・及川
 15日のソフトバンク戦の試合前練習直前、カメラマン席にいたら阪神・西純が歩み寄ってきた。「勝てて良かったですね」。何を指しているのかは、すぐに分かった。
 同学年のヤクルト・奥川が14日のオリックス戦に先発して980日ぶりの復活勝利。西純はソフトバンクとの初戦を終えた直後に、携帯で登板の様子とインタビューをチェックし、すぐにLINEで「おめでとう!」と送った。創志学園時代には同僚の及川(横浜)、ロッテ・佐々木(大船渡)、そして奥川(星稜)とともに「高校BIG4」と呼ばれ、高3の夏の大会直後にはU18日本代表で奥川とはチームメートになった。

 日本での合宿、韓国での本大会を合わせて約3週間、同部屋で過ごした。たわいもない会話が大半を占めながら、変化球の握りやフォームのことなど野球談議が白熱したことも。「参考になることが多かった。考えていることのレベルは向こうが全然上だった」と回想した。

 直後のドラフトでは西純が奥川の外れ1位で阪神入り。連絡こそ頻繁に取ることはなくても、浅からぬ縁がある「同志」の復活に大きな刺激をもらった。

 「あっ、思い出しました。ホテルでは、奥川が毎日“いいよー”と言ってくれて、僕が毎日、先にお風呂に入っていました」。プロ通算では西純が12勝、奥川が10勝。2人とも目指すべき到達点はもっともっと上にある。“ぬるま湯”の現状に満足はしていない。「負けてられないですね」。そう言ってウオーミングアップを始めた。(石崎 祥平)

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