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【能見さんが聞く!!】オリックス・古田島は闘志前面 デビュー21戦連続無失点中“熱血ドラ6”の胸の内

2024年06月19日 05:45

野球

【能見さんが聞く!!】オリックス・古田島は闘志前面 デビュー21戦連続無失点中“熱血ドラ6”の胸の内
酔拳ポーズを決める能見氏(左)と蛇拳ポーズを決める古田島(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 本紙評論家・能見篤史氏(45)が注目のオリックス選手の本音に迫る企画「能見さんが聞く!!」の第3回は、古田島成龍投手(24)が登場。目下、デビューから21試合連続無失点を継続中でプロ野球記録まであと「1」に迫る熱血新人右腕を、現役時代にポーカーフェースを信条とした能見氏が深掘りした。(取材・構成=山添 晴治、阪井 日向) 【能見氏と古田島の動画はこちらから
 能見氏(以下、能見) 今、取材している段階(6月12日)で20試合、点を取られていない。いいモチベーションになっている?(※1)

 古田島 ここまで20試合、点取られていないのも正直、実感はないというか奇跡だなと自分は思っているので。野手の方にも助けてもらっていますし、ピンチも自分でつくりますし…。開き直って、いいマインドで投げられています。

 能見 僕が見ているのと古田島くんが思っているのはちょっと違うかもしれないけど、低めの真っすぐって、あまり(相手が)手を出してこないのは感じていますか?

 古田島 はい。

 能見 たぶん打者にはボールに見えている。チェンジアップもあるし、落ちる球があるからケアしながらプロのバッターはイメージするんですけど。落ちるイメージがあるから真ん中低めでも手を出してこない。あれは意外と投げられない、あそこには。あの角度というのも他のピッチャーにはない。すごい武器だと思います。

 古田島 初めて知りました…。

 能見 えっウソでしょ!?(笑い)

 古田島 僕自身、そんなに低めに投げようとは思っていなくて。(打者の)ベルト付近(の高さ)でファウルをもらって、最後に低めに集める。それがいい感じに引っかかって、仕留められているのは、あるかもしれないです。

 能見 低めのボールが垂れずに伸びてゾーンに来るのは、上だけじゃなくて、下半身の使い方が実は非常にうまい。上だけで投げると垂れちゃうので。まあ野球の話はこの辺に…というか、僕はどっちかというとマウンド上で表現はわざとしないタイプだった。(古田島は)全く逆!いつ頃から?

 古田島 野球を始めた頃からですかね。僕はもう出ちゃうタイプなので。意識してやろうと思ったことはなく気付いたらもう出てる。素ですね。

 能見 すごいね。気持ちがやっぱりすごく入っている。

 古田島 気持ちでしかカバーできないとは、今のところ思ってはいるので。そこまですごい技術があるわけではないし、武器があるかと言ったら…他のピッチャーの方が球も速いし、変化球もあるので。それで、どう気持ちで押せるかとは思っていますね。

 能見 監督もコメントで心地よくなったと(笑い)。いや、いいと思う。みんな同じようにする必要もないし子どもたちの印象に残るというか。あれぐらい気持ち持ってやっていいんだと伝える役目にもなっていると思うので。今後に向けてはどうですか?

 古田島 今、任されているところは中継ぎの中ですごく幸せなところなので。変にプレッシャーを感じず、楽しんでやって結果がついてくれば。やっとチームの輪になじんでこられた感覚があるので。去年、日本一を獲れずに、(阪神の)胴上げをテレビ画面上で見て、その時にはもう(入団が)決まっていたので、ものすごく悔しくて。どうにか日本一への、勝つためのピースになれればと思います。

 能見 めちゃくちゃ気持ちが入ってる(笑い)。

(※1)古田島は能見氏との対談後の15日ヤクルト戦(京セラドーム)で6回から2番手登板。1回2安打無失点で切り抜けてデビューからの連続無失点試合を21に伸ばした。

 ○…プロ初登板からの連続試合無失点記録は22で、21年の栗林(広)、22年の宮森(楽)がマークしている。

 ◇古田島 成龍(こたじま・せいりゅう)1999年(平11)6月29日生まれ、茨城県出身の24歳。取手松陽では1年秋からエースで甲子園出場なし。中央学院大では千葉県大学リーグ通算13勝で4年秋に明治神宮大会優勝。日本通運を経て23年ドラフト6位でオリックス入り。名前の由来は母親が大ファンという中国のアクションスター、ジャッキー・チェンの漢字名。1メートル75、85キロ。右投げ右打ち。

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