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阪神・大山が1軍復帰即4番でマルチ安打!清原氏からエール「存在感が大事。一人気を吐いた」

2024年06月22日 05:15

野球

阪神・大山が1軍復帰即4番でマルチ安打!清原氏からエール「存在感が大事。一人気を吐いた」
<神・D>2回、大山は右前打を放つ(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1-0DeNA ( 2024年6月21日    甲子園 )】 鳴尾浜で流した汗はウソをつかなかった。5日の2軍降格から16日。大山の帰還を、甲子園は温かく迎えた。1打席目に右前打、2打席目も中前打。ともにジャクソンの150キロ超を見事攻略。泥くさく野手の間を抜き、塁上でほほえんだ。聖地で野球ができる喜びを感じながら、劇勝後の男に余韻はなかった。
 「チームが勝ったことが一番なので、この勢いで明日も頑張りたいと思います」

 ファームでの出直しは「アメリカンノック」から幕を開けた。右翼と中堅を行ったり来たり。連日、早出ロングティーに居残りノック。体を徹底的に絞り込んだ。高卒の山田、百崎らと泥だらけで白球を追っていると自身の入団直後が走馬灯のようによみがえった。

 「1、2年目に鳴尾浜で野球したときのことを思い出す。初心に戻ることも大切」

 こんがり焼けた肌と、一回りキュッと引き締まった体が鍛錬の証。リスタートの一戦で、幸先よい劇勝を収めた。目をかける小幡の劇打に、誰よりも早くベンチを飛び出し、感情を爆発させたのも、また大山だった。

 清原和博氏(元西武、巨人、オリックス)からエールも届いた。テレビ解説で来場したレジェンドは「存在感が大事。そういう意味でも2安打は(2、4回に)誰もヒットが出ていないとき。一人気を吐いた」と認めてくれた。新たな活力とするには十分な金言だ。

 「(1軍に)帰ってきてくれたというか、本当はずっといないといけないところ」

 岡田監督からも独特の言い回しで期待された。不振にあえいだ「春の大山」はもういない。逆襲を期す「大山の夏」がやってくる。(八木 勇磨)

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