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能見篤史氏 小幡に勝負どころを経験させた岡田監督の判断がサヨナラ勝利につながった

2024年06月22日 05:15

野球

能見篤史氏 小幡に勝負どころを経験させた岡田監督の判断がサヨナラ勝利につながった
<神・D>9回2死一、二塁、小幡はサヨナラ打を放つ(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1-0DeNA ( 2024年6月21日    甲子園 )】 【能見篤史 視点】スタメンで出る意味を理解させたい岡田監督の起用に小幡がしっかり応えた形だ。9回2死一、二塁。原口も渡辺も控えていた。代打を送るのは簡単だった。だが、岡田監督はそれより、小幡に勝負どころを経験させ、成長させることを優先した。この判断がサヨナラ勝利につながった。
 直球タイミングからファウルで粘り、最後はカットボールを右前に運んだ。代走・植田の走塁も見事だった。ストライク返球ならアウトのタイミング。それでも勝負にいった攻めの姿勢が勝利を呼び込んだ。

 8回1死一、二塁で救援し、オースティンを三ゴロ併殺に封じた漆原も流れをつくった。勝負できる球はオリックス時代から持っていた。現役ドラフトでの移籍で、その力を発揮できる場を自分で手にした。9回を3三振の石井など終盤でそれぞれが役目を果たした。

 大山も2軍で取り組んだ体の切れを取り戻すための練習が、ヒットコースへの打球となった。自分の感覚と結果が合えば、もっと良くなるはずだ。 (スポニチ本紙評論家)

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