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【筑後鷹】佐藤直樹 1軍再昇格目指す19年ドラ1外野手 メンタル面を成長させたものとは…

2024年07月23日 05:00

野球

【筑後鷹】佐藤直樹 1軍再昇格目指す19年ドラ1外野手 メンタル面を成長させたものとは…
ソフトバンク・佐藤直  (撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 ソフトバンク・佐藤直樹外野手(25)が、1軍再昇格に向けて自らを磨き上げている。昨オフに戦力外となり育成選手となったが、6月に支配下への返り咲きを果たした。読書を始めてメンタル面でも成長した2019年ドラ1が、手応えをつかんだ打撃をさらにレベルアップさせて、再び1軍の舞台に立っての活躍を目指していく。
 6月1日に支配下に復帰し、同日の広島戦で即1軍に昇格。「1番・中堅」で先発起用されたが、佐藤直は「やるべきことはやってきた。“これであかんかったら実力”と臨むことができた」と動じることなく、ヒーローとなり本拠地のお立ち台に立った。

 初出場から5戦連続安打をマーク。その後、当たりが止まったため16試合の出場で打率・220、5打点の成績で再調整となったが、十分に戦えることを証明できた。「去年までより打席でもいい感じで立てている手応えもつかめた。メンタル的にも考え方の面でも、2軍でやってきたことが通用する感じもあった。内角を攻められたりで感覚がズレてしまったところもあったので、もっともっと高めていけたらと思います」

 2軍に戻る際は小久保監督からも「今年、やっていることは十分に通用するから2軍でも継続してやってこい」とエールを送られた。走塁、守備は高いレベルを誇る。打撃の状態を磨き上げて、もう一度、勝負するつもりだ。

 今年から読書を始めた。4月に買い物をしていた際、書店で目に留まった自己啓発本「人生は『気分』が10割 最高の一日が一生続く106の習慣」を購入。「周りを気にしたり、少しイラッとしてしまった時とかに“こういう考えもあったよな”“今の自分は違うな”と自分を落ち着かせたりできるようになった」

 その後も先輩・甲斐からお薦めの本を借りるなど、自分のペースで読書をルーティンとして続けている。以前はなかなか本を手に取る習慣がなかったが「読み始めたら面白いなとなった」。メンタル面の揺らぎなども少なくなったという。「去年より波も全然ないかなと思います」と実感を口にした。

 再び1軍のグラウンドに立ち頼もしい姿を見せる。「野球をやり切りたいと思った。自分のできることを一生懸命やっていきたい」。3桁の背番号を経て、2019年のドラフト1位がひた向きにレベルアップを目指している。(木下 大一)

 ◇佐藤 直樹(さとう・なおき)1998年(平10)9月3日生まれ、兵庫県出身の25歳。小1で野球を始める。報徳学園では甲子園出場なし。JR西日本に進み、2年目からレギュラーに定着。19年ドラフト1位でソフトバンクに入団。23年オフに戦力外通告を受け、新たに育成選手として契約。今年6月に支配下に復帰した。1メートル77、88キロ。右投げ右打ち。

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