×

ソフトバンク・大山 同期最速の初勝利狙う 「悔しさはあった」 ドラ6“投手ラスト指名”からの下剋上

2024年07月30日 06:00

野球

ソフトバンク・大山 同期最速の初勝利狙う 「悔しさはあった」 ドラ6“投手ラスト指名”からの下剋上
ソフトバンク・大山(撮影・成瀬 徹)    Photo By スポニチ
 同期の誰よりも先にプロ初勝利をつかむ――。ソフトバンクのドラフト6位新人、大山凌投手(22)が本紙のインタビューに応じ、プロ2度目の先発となる8月1日の楽天戦(東京ドーム)に懸ける思いを語った。プロ初先発だった前回17日のロッテ戦は3回3失点で降板。反省を生かし、再び巡ってきたチャンスをものにすると語った。昨秋ドラフトで投手では最下位指名だった右腕は一番星をつかみ“下克上”する意気込みだ。
 ――1軍2度目の先発を前に26日の2軍くふうハヤテ戦で調整登板。2回3安打無失点だった。手応えは?

 「真っすぐは比較的良かった。変化球の決め球が要所で浮いたりしたので、修正しな いと1軍で苦しくなるなという感じでした」

 ――プロ初先発となった17日のロッテ戦で得た収穫は。
 「1軍での先発の難しさを凄く感じることができた。マウンドに上がってからの球場の雰囲気とか。1球目から全力でいかないといけない」

 ――初回にいきなり先頭からの3連打で先制を許し、2回にポランコにソロを浴びるなど、3回3失点での降板だった。見えてきた課題は?

 「気が休まるところがなかったですね。一球一球、凄く気を使って投げました。直球は良かったんですが、変化球ですね。追い込んでから打者が一球一球のコースのずれを突いてきて野手の間を抜いてくる。もっと確率良く投げきる技術をつけていかないといけない」

 ――8月1日の楽天戦(東京ドーム)で2度目のチャンスが巡ってくる。投球のプランは。

 「前回同様、初回から全部全力でいくことは変わらない。追い込んでからどうするかなど、前回出た課題をつぶしながらいきます」

 ――東京ドームのマウンド経験は。

 「3回くらい(大学野球選手権で)投げたことがあります。慣れてしまえば、投げやすい方だったイメージ。東京ドームでは投げて負けてない。家族も見に来てくれます」

 ――新人5投手では最下位のドラフト6位での入団だが、勝てば最速でのプロ初勝利になる。下克上の意識はあるか。

 「あります。ないわけはないです。そりゃあ、そうですよ。1軍に上がってきたのも一番、遅かったので。中継ぎで“このワンチャンスをものにしよう”と思って先発まで上がってきた。即戦力と言われながらもドラフトでは6位だった。悔しさはあった。でもチャンスをもらえている。どうせならば、一番目に勝ちたいです」

 ――ドラフト1位の前田悠の存在とは。

 「かわいい。弟というより、いとこの子みたいなザ・18歳。前田だけじゃなく、同期みんな変わってますよ」

 ――ところで、野球以外のマイブームは。

 「アニメの“クレヨンしんちゃん”を動画で見ることくらいですね。普通に動画で流しっぱなしでずっと見て、笑ったりして、切り替えたりしています」

 ――最後に改めての意気込みを。

 「何とか1軍で投げ続けられるように努力します。たくさんの方に元気を与えられるように頑張りたいです」

 ◇大山 凌(おおやま・りょう)2002年(平14)3月27日生まれ、栃木県下野市出身の22歳。薬師寺小1年の通学中に6年生が持っていた野球バッグが欲しくなり競技開始。南河内中での硬式クラブ「栃木下野リトルシニア」ではリトルシニア日本選手権で優勝。白鴎大足利から東日本国際大へ進み、3年春の大学野球選手権で4強。23年ドラフト6位でソフトバンク入団。1メートル79、77キロ、右投げ右打ち。背番号53。

おすすめテーマ

2024年07月30日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム