ソフトバンク・柳田がエール「優勝できる」 右太腿裏回復順調でPS復帰も…「今季中にユニ着られたら」

2024年08月23日 05:00

野球

ソフトバンク・柳田がエール「優勝できる」 右太腿裏回復順調でPS復帰も…「今季中にユニ着られたら」
屋外で打撃練習するソフトバンク・柳田 Photo By スポニチ
 優勝できる――。右太腿裏負傷で離脱中のソフトバンク・柳田悠岐外野手(35)が22日、福岡県筑後市のファーム施設で練習を公開。選手会長の周東佑京内野手(28)や3番・栗原陵矢内野手(28)の奮闘を称え、4年ぶりの優勝へ向け独走するチームへエールを送った。自身は9月下旬にも実戦復帰の見込みで、順調ならば10月から日本一への戦力となる。この日は日本ハムが勝利し、優勝マジックは23のまま変わらなかった。
 頂点まで飛んでいけ――。柳田はフリー打撃のラスト1球を天高く打ち上げた。「おらー」と叫びつつ、タマスタ筑後の右翼ネット後方に運んだ。4年ぶりのリーグ制覇に向けて首位快走するチームへ、思いや願いを込めているようだった。

 「しっかりと勝っていますし、優勝できると思う。僕は信じて変わらずテレビの前で応援しています」

 5月31日広島戦で右太腿裏を負傷し「右半腱様筋損傷」で全治4カ月と診断され、リハビリをしてきた。グラウンドの外から特に目に留まったのが、後輩2人の躍動だ。

 自身の代役を担ったのが栗原。打率・265、12本塁打、60打点で3番を打ち続けており、成長を感じ取る。「ずっと3番として出ている素晴らしい選手。ずっとこういう選手であり続けてほしい」と願った。新たに選手会長を任され、両リーグトップ37盗塁の周東もそうだ。柳田自身、昨季までの2年間、主将を務めており「しっかり彼なりに考えてプレーをしているし、チームの結果につながっている。それが自信になって成長する」とチームリーダーとしても、頼もしく映っている。

 この日は「7割」の力を入れたダッシュの練習も取り入れるなど回復も順調だ。「今は野球はできていない。できれば今シーズン中にまた、ユニホームを着られたら。2軍でも、まずは野球ができたら。そこまで持っていく」。23日には検査を受け、今後の復帰プランを再確認する。来月中旬前後と目されるリーグ優勝には間に合わないが、10月のポストシーズンでの戦いで力になれる可能性は十分ありそうだ。

 中谷将大リハビリ野手担当コーチは「順調にきています」と予定よりも早い回復を強調した。9月から守備、走塁など実戦の動きを増やして同月末にも実戦復帰の予定。「あとは100%で走る、スタートを切るところだったり。いいパフォーマンスで上がらないと。そのためにやるのが大事と思っています」。万全な状態で日本一へ欠かせないピースになる。その意欲を感じさせる動きだった。
(井上 満夫)

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