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ド軍指揮官 大谷翔平の歴史的シーズンに驚嘆「これほどの期待が寄せられるとどれだけの重圧になるか…」

2024年09月30日 08:17

野球

ド軍指揮官 大谷翔平の歴史的シーズンに驚嘆「これほどの期待が寄せられるとどれだけの重圧になるか…」
<ロッキーズ・ドジャース>ロッキーズに勝利しロバーツ監督とハイタッチするドジャース・大谷(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース2-1ロッキーズ ( 2024年9月29日    デンバー )】 ドジャースの大谷翔平投手(30)が29日(日本時間30日)、シーズン最終戦となる敵地でのロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。4打数1安打1盗塁でチームの勝利に貢献。ドジャースは両リーグ最多98勝64敗でレギュラーシーズンを締めくくった。大谷は打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁。首位打者こそならなかったが、日本選手初のトリプルスリーに加えて本塁打と打点の2冠をほぼ確実にしてドジャース1年目のレギュラーシーズンを終え、初のポストシーズンへ弾みをつけた。
 大谷は試合後、記憶に残った出来事を問われると「記録とかいろいろありましたけど、1年間まずは安定して出られたのが一番自分の中でよかった。それに伴ってケアをしてくれた人もそうですし、サポートしてくれた人に感謝したい」と話した。

 3冠王の獲得の可能性があったことには「それはあまり考えていなかった。どれくらいの差があるのかもよく分かっていないですし、自分のいい打席を送りたいと思っていました」と明かした。

 デーブ・ロバーツ監督は大谷の今季の活躍を振り返り「私が驚くのは、大きな期待がかかる試合でも自分のパフォーマンスを発揮していること。これほどの期待が寄せられると、どれだけのプレッシャーになるか想像もできないが、彼の準備、仕事ぶりは非常に集中して行われている」と称えた。また、後半戦で大爆発を見せた攻撃力についても「この1カ月間、翔平は本当に集中力を発揮し、彼がどれだけ良くなるかを示した。今の彼のストライクゾーンのコントロール(見極め)は別のレベルに達している。盗塁も同じ。このような効率性は見たことがない。彼は年間を通して3試合しか欠場していない。彼がコンスタントに出場することで700近い打席を得ることができる。それは私たちの打線にとって良いことだ。彼はベンチで常に試合を見ている。だから、ビッグヒットやビッグな瞬間をつかみ取ることができる。彼は本物のプロフェッショナルで素晴らしいチームメート。彼は正しい方法で野球をしている」と絶賛した。

 また、今後の投手としてのリハビリで打者と対戦する可能性があるかについては「それはトレーニングスタッフと翔平への質問だと思う。しかし、それが攻撃側に影響を与えるなら、それをやめるということで私たち全員が同意している。影響がかからなさそうであれば、おそらくそれを進めるだろう」と説明した。

 大谷はこの日第3打席まで無安打。一方のアラエスは第3打席で安打を放って打率.314。この打席を終えて途中交代した。第3打席を終えて打率.309に低下した大谷が逆転で首位打者を獲得することは絶望的となった。

 第4打席は1―1の8回1死一塁の場面。3番手右腕ボドニクの99.3マイル(約159.8キロ)速球を完璧に捉えると、打球速度110.8マイル(約178.3キロ)の痛烈な打球が右前で弾んだ。一、二塁から二塁走者バーンズと重盗を決めて59盗塁とした。二、三塁となってから4番手右腕ハルバーセンのボークで勝ち越し点を奪った。

 大谷はここまでナ・リーグ本塁打トップをキープし、40盗塁以上をマーク。この条件を達成したのは1900年以降では1903年ジミー・シェッカード(スーパーバス=9本塁打本、67盗塁)、1909年タイ・カッブ(タイガース=9本塁打、78盗塁)、1909年レッド・マレー(ジャイアンツ=7本塁打、48盗塁)、1912年トリス・スピーカー(レッドソックス=10本塁打、52盗塁)に次いで112年ぶり5人目となる。過去4人はいずれもボールをボロボロになるまで使い続けた“デッド(飛ばない)ボール”時代の選手で、現代野球では驚異の記録。大谷が比類なきパワーとスピードで大リーグに新風を吹き込んだ。

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