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阪神・桐敷 久保田イズムで球団14年ぶり70戦登板 「どんな場面でも平常心でやることを教わった」

2024年09月30日 05:15

野球

阪神・桐敷 久保田イズムで球団14年ぶり70戦登板 「どんな場面でも平常心でやることを教わった」
<神・D>7回、ベースカバーに走る桐敷(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神7―6DeNA ( 2024年9月29日    甲子園 )】 阪神・桐敷が70試合登板の大台に到達した。味方が一挙5得点で逆転した直後の8回に3番手で登板。筒香から始まるDeNA打線を3人で抑えて43ホールドポイントとし、リーグ単独トップを死守した。
 「任せられた場面をちゃんと投げて、ここまで1軍でやってこられているので、そこは自信にはなっている」

 70試合登板は10年の久保田智之(現投手コーチ)以来、球団14年ぶり8人目の大台。岡田第1次政権時に「JFK」が確立されたが10年以降から疲労を考慮し減少傾向にあった。そんな中、桐敷が今季3連投は2回のみと無理な登板をせず、節目の数字にたどり着いたのには大きな価値があり、結果を残し続けたことで登板数を重ねられた。

 「(久保田コーチからは)投げて疲れが出ている時でも、その中でどうやって抑えるかとか、どんな場面でも平常心でやることを教わった」

 タフネス左腕は、規格外のパワーを兼ね備えている。ゴルフで飛距離はチーム一。昨年11月の球団コンペで300ヤードを優に超える距離を飛ばしてドラコンに輝いた。その源は新潟医療福祉大4年時から食べている玄米だ。野球部の友達に教えてもらったのがきっかけ。「(寮を出て)今年から1人暮らしになってからは大体そう」とスーパーで購入した玄米を炊飯器で炊くのを欠かさない。玄米にはビタミンBが多く含まれており、疲労回復に効果があるとされている。連投が続く左腕の体調を「玄米パワー」でキープしている。

 「良い形で終われたらいいですし、本当に一球一球全力で投げて、CSに向けて良い形でいきたい」

 背番号47が投げれば抑えられる――。猛虎のリリーフ陣に「令和の鉄腕」が誕生した夜だった。(杉原 瑠夏)

 【久保田コーチ継続期待】10年に71試合に登板した阪神・久保田投手コーチは、ブルペン担当として桐敷と間近で接し、「調子の波があっても、悪い時に粘り強く投げられたことが大きい」と長所を挙げた。この先に向けて「70試合を毎年続けるのは難しいけど、同じように続けられるように」と期待を寄せた。同コーチは07年に90試合登板のプロ野球記録を樹立。この年は、複数イニング登板が多かったことを意味する、試合数よりもイニング数が多い108回を投げる超人ぶりを見せた。

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