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巨人・山崎伊織、2年連続10勝到達 「令和の3本柱」菅野、戸郷に続く右腕3人2桁勝利は球団30年ぶり

2024年10月03日 05:30

野球

巨人・山崎伊織、2年連続10勝到達 「令和の3本柱」菅野、戸郷に続く右腕3人2桁勝利は球団30年ぶり
<巨・D>10勝をあげて喜ぶ山崎伊(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人4―2DeNA ( 2024年10月2日    東京D )】 巨人は2日、今季最終戦となるDeNA戦に4―2で勝利した。先発した山崎伊織投手(25)は6回1/3を5安打2失点で、2年連続の10勝目。15勝の菅野智之投手(34)、12勝の戸郷翔征投手(24)に続き、日本人右腕の2桁勝利トリオは、球団では94年の斎藤雅樹、桑田真澄、槙原寛己以来、30年ぶりとなった。当時指揮官の長嶋茂雄終身名誉監督(88)も来場した一戦で、「令和3本柱」が力強くレギュラーシーズンを終えた。
 間に合った。昨季と同じシーズン最終戦でつかんだ、2年連続の10勝目と規定投球回到達。山崎伊は「粘って粘って投げられたと思う」とホッとした表情を見せた。

 「火曜日の男」として15試合で7勝2敗とチームを引っ張った前半戦から一転、後半戦は8試合で2勝4敗と苦しんだ。再調整の時間が与えられて臨んだ9月26日のDeNA戦でも3回途中4失点と精彩を欠き「頭で思い描いているボールとのギャップがある」と悩んだ。

 決死の調整中、思わず「しんどいっすね…」と漏らすこともあった。それでも、中5日で送り出され「もう1回投げる場所をくださった、監督、コーチ、皆さんに感謝したい」と7回途中2失点。結果で応えた。

 伝統球団を背負った右腕の教えを継続している。先発ローテーションに定着した22年に桑田投手チーフコーチ(現2軍監督)から「打撃練習の守備をするだけでも勉強になるし、そういう姿勢を周りは見ている」と言われ、今も試合前練習を引き揚げるのは一番最後だ。

 これで15勝の菅野、12勝の戸郷に続き3人目の2桁勝利。日本人右腕の10勝以上トリオ誕生は、球団では斎藤(14)、桑田(14)、槙原(12)の94年以来、30年ぶりとなった。

 その3本柱そろい踏み継投で10・8決戦を制した94年は、日本一まで駆け上がった。この日は当時指揮官だった長嶋茂雄終身名誉監督が来場し、ナインを祝福。ミーティングでは「まだまだまだ」と12年ぶりの日本一へハッパをかけた。広島での優勝決定後、初の本拠地。試合後は優勝報告セレモニーが行われ、阿部監督が「最後まで諦めることなく戦い、必ず日本一の報告をここでできるよう頑張ります」と宣言した。

 山崎伊は言葉に力を込めた。「後半、本当に戦力になれなかった。まだ大事な試合がある。このいい感覚を忘れないように頑張っていきたい」。短期決戦で再び底力を示して日本一をつかみ、より強固な3本柱の一角になってみせる。(小野寺 大)

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