メキシコのスター、アルバレスが世界戦挑戦へ 村田諒太が対戦熱望
2016年09月17日 09:50
格闘技
――注目の一戦が決まったときの印象は?
「リアム・スミスはスーパーウェルター級では体格が良くて、ガードがしっかりしており、なかなかまともにパンチをもらわない。過小評価されていると思う。アルバレスの圧勝はない。絶対苦戦すると思います」
――どういう展開になると予想しますか?
「スミスはガードを固めて前に出る。それをアルバレスが迎え撃つ。アルバレスが倒しているアミール・カーンやジェームス・カークランドはガードがあんまり良くない相手。あれだけガードを固めた生粋のスーパーウェルター級の選手に対して、あのガード越しにアルバレスのパンチがどれだけ通用するのか。一発じゃなくて連打のなかでどれだけアルバレスのパンチが入るか次第だと思います。スミスのガードを崩せなかったらかなり苦戦すると思う。アルバレスのパンチ力、回転力がガードの固い選手を崩せるかどうかですね。生粋のスーパーウェルター級で体格のよいスミスが相手。そんな簡単な試合じゃないと思います」
――アルバレスが勝って、ミドル級にきたらどうしますか?
「僕はいつでもやりますよ。ゴロフキンとやるくらいだったらアルバレスがいいです」
――アルバレスと戦うなら、どんなところを狙っていきますか?
「序盤が強いので、序盤をしっかりしのいで、自分の距離でパンチを当てていく。自分のボクシングで勝負します」
――アルバレスの最大のポイントは?
「パンチの回転の速さ、常にファイトする姿勢がすごいので、ボクシングを見ていて面白いです。『あっ』というところで外してアッパーを打ったり、右ストレートを打ったりするので華があります」
――試合の予想は?
「アルバレスの判定勝ち。場所が違ったら判定も違ったかもしれない、というくらいの僅差だと思います」
【香川照之が語るサウル・アルバレスVSリアム・スミス】
――サウル・アルバレスとリアム・スミス戦はどうですか。
「アルバレスがなぜ一つ下げるのか意味が分からないです。最初に見た時はミスプリントかと思いました。ゴロフキンを避けている訳ではないと思いますが、ここでひとつ下げるというのは、ミドル級が肉厚すぎるイメージがあるのか…。体が大きくなってくるくらいの年なので、ここで3キロ下げるのはキツいのではないかと思いますけどね。僕はあまりメリットがない試合のような気がします」
――試合自体はどんな展開になると思いますか。
「とはいえリアム・スミスは小さいので、前の試合で苦戦したアミール・カーンの距離に悩まされたりだとかそんなことはないと思うんですね。接近戦をしてボディや角度のあるアッパーを割と近くで打ってくる選手で、パンチもいうほどあるわけではない。ここのところ連続KOしていますが。戦い方としては、お互い至近距離から自分の得意なパンチをインサイドから当てあうことになるのではないでしょうか」
――カネロがミドル級に戻ってゴロフキンと戦うことになったら活況を呈しますね。
「もうそれしかないですよね。メイウェザーとパッキャオが、なんだかんだ言いながら結局やったわけですよ。そのことに我々は拍手をした。5年は遅かったが、拍手をしました。いまミドル級という一番我々がスーパーファイトを見てきた分厚い階級においての注目の試合は、この2人の対決しかないと思うんですよね。そういう意味ではミドル級に戻っていただかなければ困ってしまう気がします」
――予想はどうですか。
「5回ですかね。5回TKOでサウル・アルバレス。ボコボコにするような気がします。このところ、ジェームス・カークランドのアッパーもそうでしたが、壮絶なKOで倒す気がするので、きれいなきっちりとしたKOを見たいなという気がします」