恒成“独壇場”初防衛!次は田口と統一戦へ「今年中にやりましょう」
2017年05月21日 05:30
格闘技
興奮もうなずけた。16勝16KOのパーフェクトレコードを誇る挑戦者に17戦目で初めて試合終了ゴングを聞かせ、黒星までつけた。
「本当に一番強かった。達成感があります」
1、2回は相手強打に防御を強いられ、手数も少なかった。反撃開始は3回、固めたガードに隙ができるのを承知でボディー攻撃を開始。アコスタの前進を止めて5回、右アッパーから右ストレートを打ち下ろすと相手はバランスを崩しながらダウンした。
「一発もらったら命取り」。恐怖心を克服して左ボディーを投入した勇気が奏功した。「勝因は3回からの腹打ち」とは畑中清詞会長。以降も要所でボディーを繰り出し、最大7点差の3―0で最強挑戦者を退けた。
田口や21日に世界戦に臨む八重樫東。幼き日に憧れたボクサーと拳を交えるチャンスが目前にある。「(真意は)統一戦というよりは2人とやりたい。上に見た人とやれる状況になったので」。あるのはライトフライ級日本一、すなわち世界一は誰かという興味。その答えを探すためにきょう21日、田中は八重樫戦を観戦に東上する。
◆田中 恒成(たなか・こうせい)1995年(平7)6月15日、岐阜県多治見市生まれの21歳。小5で競技を始め、中京高時代に高校4冠を達成。アマ通算46勝5敗。高校3年だった13年夏の総体後に畑中ジムに入門、9月にプロテストB級合格。同年11月デビューから4連勝で東洋太平洋ミニマム級王座、15年5月にWBO世界ミニマム級王座を獲得し、1度防衛。16年からはライトフライ級に転向し12月、井上尚弥と並ぶ国内での最速記録、8戦目での2階級制覇を達成した。1メートル64。右ボクサーファイター。
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