拳四朗、わずか10戦目で世界戴冠 父の腰に“親孝行ベルト”
2017年05月21日 05:30
格闘技
東洋太平洋ライトヘビー級王者だった父の影響で中学3年で始めたボクシング。最初は高校や大学進学の“武器”でしかなかった。実績を上げて飛び込みたかったのは、競艇の世界だったという。だが、2度受験に失敗し、父の経営するジムでプロになる道を選んだ。丸太を押しながら坂道を上り、体幹を鍛え上げた。ボクシングが、人生のすべてになった。
重量級ゆえに世界挑戦の機会に恵まれなかった父は「くすぶってたけど、これで本当に引退できる。これからは何度も防衛できるようにサポートしたい」と手放しで喜んだ。これでライトフライ級主要4団体の王者は全員日本人選手という“群雄割拠”の新時代。「もっとパワーアップして、何度でも防衛したい」という拳四朗が覇を唱えれば、親子鷹どころではない劇画の世界となる。
◆拳四朗(けん・しろう)本名・寺地拳四朗。1992年(平4)1月6日、京都府城陽市生まれの25歳。名前は漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウから。中3でボクシングを始める。奈良朱雀高―関大。アマ通算73戦57勝16敗。14年8月にプロデビュー。15年10月にWBCユース・ライトフライ級王者、同年12月に日本同級王者(防衛2)、16年8月に東洋太平洋同級王者(防衛1)。身長1メートル64・5、リーチ1メートル65・8の右ボクサーファイター。父・寺地永氏は元日本ミドル級、元東洋太平洋ライトヘビー級王者。
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