村田 エンダムと再戦決定!10・22両国で“完全決着”へ
2017年08月04日 05:30
格闘技
村田が敗れた判定に国内外で批判が起き、WBAはエンダム勝利と採点したジャッジ2人を6カ月の資格停止処分とした上で両者に再戦を指令した。村田には他団体の王座に挑戦する選択肢もあったが、帝拳ジムの浜田剛史代表は「ファンが望む試合をするのが我々の使命」と説明。交渉の末に5カ月ぶりの再戦が決まり、村田も「ファンが望むのは完全決着。前回手にできなかったベルトを持ち帰る」と話した。
村田にとって再戦に悪いイメージはない。ロンドン五輪決勝は前年の世界選手権で勝ったファルカオ(ブラジル)との再戦。04年アテネ五輪金メダリストのアルタエフ(カザフスタン)には連敗したが「1回目はサンドバッグだったが、2回目は接戦に持ち込めた」という。再戦も初戦と同じ展開を予想した上で「前回はエンダムの(ダウン後の)回復力をリスペクトし過ぎて、いくべきところでいかなかった。チャンスが来れば次は逃しません」とKO決着も見据える。前回は距離を詰めてからの有効打が少なかったとあり「対策したい」とショートパンチの練習にも既に取り組んでいる。
「エンダムとの試合が今の僕をつくってくれた。彼が(世界レベルへ)引き上げてくれた。次はもっといい試合をして彼を超えて、その先を見せたい」。感謝を口にした村田だが、今回敗れれば後はない。「前よりも崖っ縁の状態。そういった緊張感は感じている」と表情を引き締めた。
▽村田―エンダムVTR 5月20日、WBA世界ミドル級王座決定戦として有明コロシアムで開催。終始ジャブを突きながら右を打ち込むエンダムに対し、村田はガードを固めてプレッシャーをかけ、4回に右ストレートでダウンを奪取。その後も手数は少ないながら有効打では勝ったようにみえたが、ジャッジ1人が117―110で村田を支持も、残り2人は116―111、115―112でエンダムを支持。1―2判定で村田はプロ初黒星を喫し、王座獲得を逃した。